Working Men’s Club – Working Men’s Club
2020.10.02.
Posted on 10.02.20
やれ働き方改革だ、やれ男性育児休暇だ、やれテレワークだの言われているこの令和の時代において、第三火曜日の週とお盆正月以外は基本的に週6日で働くわたしは、このバンド名に親しみを覚えてなりません。
UKはウェスト・ヨークシャー出身の4人組ポストパンク・バンドWorking Men’s Clubのデビューアルバム『Working Men’s Club』
自分がライフワークバランスにおいて、これだけ仕事の比重が高くても苦じゃなく人生を送れている要因は、率直に仕事が好きだからに他なりません。
もちろん、ただ楽しいという訳では決してなくて、毎回お客様の期待に答え続けなければというプレッシャーも常に感じています。
自分が美容師という職業を選んだのは、学生の頃、服や音楽に魅了されてそれらが一番の趣味だったのですが、趣味は趣味のまま仕事にしたくなかったので、そういったそれぞれの人の趣味趣向を反映させる髪型を作れるような美容師になろうと思ったのがきっかけです。
個人レベルの服屋さんやレコード屋さんにはニッチなところも少なからずありますが、美容師は失礼ながらミーハーなタイプがほとんどで、本気でカルチャーに精通しているようなお店は皆無だった(今はより一層そう感じます)ので、お店を独立するにあたってV:oltaは美容室においてそういうカルチャーに明るい方にも「ここは違う」と明確に感じてもらえるようなお店にしたいと思って今までやってきました。
今の時代は、服屋さんにおいても美容室においても、わかりやすく「オシャレ感出してます」くらいのお店の方がウケてしまうような残念な世の中ですが、時代に合わせるようなことはしたくもないし、率直に自分が良いなと思うことを追求していきつつもそれをお客様の髪型に上手く反映させたいという好奇心で仕事できているから、仕事にはとてもやり甲斐を感じています。
僕は、お客様の仕上がりの髪型とかを写真に撮ってSNSにアップするようなことは僕個人の意向でしていないので、V:oltaにはどんなお客様が通ってるかというのが顧客様以外はほとんどわからないと思いますが、信念を持ってやってるお店なのでそこに来てくださっている当店のお客様というのは本当は一番自慢したい部分です。
だけど、SNSでそれをアピールすることは絶対にしたくない。
自分の写真を投稿されたくない人も中にはいるだろうし、美容師側の選別で投稿されない(撮られない)人も少なからずいると思うから。
僕や僕と同族の人達のそんな思いを代弁してくれているかどうかは定かではないですが、どうぞお聴きください。
Working Men’s Clubです!