Posted on 02.02.23

ベルリンの素晴らしきレーベル,PANより、ギリシャ出身のアーティスト, Evita Manji によるデビューアルバム『Spandrel?』

 

 

 

進化生物学において“Spandrel”という言葉は、「生存のために発達して保有しているものではなく、一見明確な目的を持たないように見える生物が保有している特徴」のことを指すらしいです。

 

Evita Manjiは、サウンドアーティストとして活動を続ける一方で、ギリシャの野生動物基金ANIMAへの寄付の為のコンピレーションアルバムを作るなど、地球環境問題においても高い関心を示しています。

 

本作でも、気候変動による破滅, 自己実現, 愛, 身体的自立性などをテーマに、繊細で複雑なサウンドタペストリーを構成しています。

 

次世代的な感性を持った興味深いアーティストもたくさん出てきますね。

 

 

 

Apple Music playlist“v:olta”を更新いたしました。

 

 

 

今月のプレイリストのオープニングトラックは、季節外れのチルウェイヴを選びました。

 

寒空の中で聴くチルウェイヴも良いものです。

 

ラストの曲が収録されているのは『From Ukraine, for Ukraine』というウクライナ戦争へのチャリティー・コンピレーション・アルバムです。

収録されているアーティストは、ウクライナ人もしくはその海外にいる友人たちで構成されています。

 

ウクライナの国民達は、この一年間戦禍の中で厳しい暮らしを強いられています。

一刻も早い終戦を願っています。

 

Posted on 01.27.23

UKのポストパンクバンド, Joanna Gruesomeの元メンバーであるOwen  ‘O’ WilliamsとGeorge ‘GN’ Nichollsを中心に結成されたバンド, The Tubsのデビューアルバム『Dead Meat』

 

 

 

これはもう、世間の(高齢化の一途を辿っている)インディロック好きに今年一番激プッシュしたいアルバムです。

 

実年齢以上に益々高齢化していっている僕の趣味嗜好の中で、ほぼ唯一若々しい(?)ままの精神で有り続けている僕のロック精神にハートを火をつけてくれるようなアルバムです。

 

言うてる側からドアーズが出てきてしまっていますが…

 

ロック好きの方は、ぜひ聴いてみてください!

 

アメリカ出身, ストックホルム在住の女性アーティスト, Kali Maloneによる3枚組の新作『Does Spring Hide Its Joy』

 

 

Stephen O’Malley(エレキギター)、Lucy Railton(チェロ)という豪華ゲストを迎えて、今回完成させた新作はなんと5時間越えの大作!!!

……タル・ベーラかよ!

 

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突然競馬の話になりますが、昔、グラスワンダーとスペシャルウィークという強い馬同士が宝塚記念という大きいレースで戦った時、実況を務めた杉本清さんは事前に「最後の直線は2頭のデッドヒートになる」と予想していて、最終コーナーを回って最後の直線に入った時には「もう言葉はいらないのか!」と叫んであとは2頭の叩き合いを“無言で実況する”という構想も考えていたそうです。

レースでは実際大本命の2頭が最終コーナーで後続を突き放して直線に入り、実況の杉本さんもイメージ通りの展開に「もう言葉はいらないのか!2頭の一騎打ちか!」という名実況を発したのですが、その後の直線ではグラスワンダーがあっさりとスペシャルウィークをも置き去りにするという強い勝ち方をしたので、結局杉本さんはその後も言葉を発して実況を続けることになったのですが。。

 

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つまり、わざわざそんな関係のない競馬の話を持ち出したかというと、Kali Maloneの叙情的で美しいドローンを聴いていると、「もう(音楽に)言葉はいらないのか」という気分になったという感想です。

 

それくらい素晴らしいアーティストだと思います。

永遠に聴いてられるぜ。

 

 

 

 

Posted on 01.21.23

フランスのピアニスト, Melaine Dalibertによる新作『Magic Square』

 

 

 

本作は、“動き” “幻想旅行” をテーマとしたピアノ組曲。

 

叙情的で美しい…

 

終盤に収録されている “A Song” は、坂本龍一へのトリビュートとして書かれた曲らしいです。

こちらも佳曲です。

 

 

 

Poolblood – Mole

2023.01.20.

Posted on 01.20.23

トロントを拠点に活動するMaryam SaidによるPoolbloodのデビュー作『Mole』

 

 

 

暖房とストーブのある部屋でホットカフェラテを飲む休日のような、優しさとチルと脱力感に包まれたベッドルームポップ。

 

そんな情景を思い浮かべながら、僕は濃さをMAXにドリップしたブラックコーヒーを口にします。

 

 


ペルシャ伝統音楽のピアニスト,Morteza Mahjubiの秘蔵ピアノソロ音源を纏めた作品集『elected Improvisations from Golha, Pt. I 』

 

 

凄く良い。

聴いていてなんとも心地よいですし、自分が育ちが良くて教養のある人だったような錯覚に陥ってしまいそうになります。

 

あぁ、優雅だ…

 

今年も頑張って泥臭く仕事しよう。

 

 

Posted on 12.30.22

Apple Music January playlistを公開いたしました。

 

 

今年のラスト曲にGrace CummingsによるFatboy Slimのカヴァー“Praise You”を選びました。

“Praise You”が収録されたアルバム『You’ve Come a Long Way, Baby』は1998年に発売されました。

当時は、Fatboy SlimやThe Chemical Brothersが台頭し、そのムーヴメントは“ビッグビート”と称されました。

日本では、1997年にCorneliusの『FANTASMA』が発売されました。

その翌年には宇多田ヒカルが“Automatic”を発表しました。

それらの作品は、当時90’s後半の静かな狂気を含んだ世紀末の空気感を体現していたと思います。

 

今年も頑張った一年の最後、みなさまどうぞご自身を称えてあげてください。

 

 

スウェーデン出身のミニマル/ドローン奏者Ellen Arkbroと、同じくスウェーデン出身で主にジャズのフィールドで活動しているピアニスト,Johan Gradenによるコラボレーションアルバム『I get along without you very well』

 

 

Ellenが歌ってる。そしてピアノを演奏するのは同郷の友人でもあるJohan。

 

すごく良い。

冬の朝、休みの日、一度目覚めても布団に包まったまま、二度寝する時に聴きたい。

 

 

 


 

Dania – Voz

2022.12.17.

Posted on 12.17.22

バグダッド生まれ、タスマニア育ち、現在はスペイン・バルセロナを拠点に活動し、レーベル<Paralaxe Editions>を運営するアーティスト, Dania Shihabのデビューアルバム『Voz』

 

 

アルバムタイトルの『Voz』は、スペイン語で「声」を意味します。

 

ヴォーカルの多重録音、モジュラーシンセやピアノが奏でる幽玄性。

聴いていると、ユーフォリックを飛び越えて、天に召されたような気分になります。

 

生きながら 召されてみよう ホトトギス

 

Posted on 12.13.22

UKのプロデューサー, Dylan Hennerによる新作『You Always Will Be』

 

 

 

4人の祖父母を立て続けに亡くした後、娘の誕生を迎えたというジェットコースターのような実体験を経て、人生の経過や存在の尊さに衝撃を受け制作されたという本作。

 

まるで天上の世界にいるかのような、安らかなでユーフォリックなアンビエント・ミュージック。

 

寒い日に暖かい室内で聴くと、尚更に良い。

 

Posted on 12.02.22

ドイツはベルリンのノンバイナリー・アーティスト, ASA 808の新作『Boy, crush』

 

 

 

音の質感がとても新鮮な作品です。

パーカッションをフューチャーしたユーフォリックなレイヴ・テクノ。

 

「ノンバイナリー・アーティストの人生において非常に特別な、少年期へのオマージュ」として書かれた曲「Boy, crush」は、当初“Boy crush”と表記していましたが、2つの単語の間にカンマを入れることで意味が変化し、「すべての男性に男らしさとその有害な特徴をまとめて打ち砕くように」という意味が込められているそうです。

 

他にはない独特な感性を持った人物だと思いますし、とても良いアルバムです。

 

Apple Music playlist を更新いたしました。

 

 

 

早いもので今年ももう師走です。

師走なだけで気分がソワソワしてしまいます。

 

そんなソワソワな気分に対して寄り添うでも、助長するでもないような、絶妙にどっちつかずなプレイリストをイメージして作りました。

 

何の役にも立たないと思いますが、よろしければご視聴くださいませ!

 

Posted on 11.04.22

カリフォルニアのバンド, Non Plus Temps のデビューアルバム『Desire Choir』

 

 

 

On-U Sound系のポストパンクやダブに影響を受けたという彼ら。

これはとてもゴキゲンなアルバムです。

 

最初聴いてWalter TVというバンドに似てるなと思って、久々にWalter TVを聴き返してみたらそこまで似てなかったです。。

ちょっとTalking Headsぽく感じる曲もありました。

 

でも、全体的にいい感じ!

 

 

 

 

 

Apple Music November playlist を公開いたしました。

 

 

11月のプレイリストなのに一曲目をLoke Rahbek & Frederik Valentinの“Summer”という曲にしました。

むしろ夏より秋に聴く方が合ってるような感じのする佳曲です。

 

ラストのSaultの“Angel”はワンクレジットのEPですが、力士の作るちゃんこ鍋の如く豪快にそのまま放り込みました。

 

ご興味のある方は、ぜひご視聴してみてください!