VOGUE ITALIA N.841

2020.10.28.

Posted on 10.28.20

イタリアンヴォーグの最新号が届きました!

 

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今月は、子持ちししゃもに比べて一万倍は嬉しいUOMO付きです!

ファルネティさん、あなたのマザー・テレサのような優しさに、私はお金の続く限りイタリアンヴォーグを買い続けます…

 

今号は、ヘルムート・ニュートン生誕100年を記念して、偉大なるファッション・フォトグラファー, ヘルムート・ニュートンへのトリビュート号となっております。

 

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年末にはヘルムート・ニュートンのドキュメンタリー映画も上映されるので、ぜひ観に行きたいと思っています。

 

UOMOの方も機会があれば、近日中にまたご紹介いたします。

 

本誌はお店に置いてますので、ご興味のある方は待ち時間などにぜひご覧くださいませ!

2021 S/S COLLECTION

2020.10.14.

Posted on 10.14.20

新型コロナウィルスの影響で、世界の主要コレクションでは無観客のデジタルコレクションが主流となっています。

 

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SNSが一般に浸透して以降、SNSを利用してコレクションをライブ配信するブランドも次々と増えました。

 

家にいながらにしてパリコレをリアルタイムで観れるなんて、一昔前では考えられないことでしたが、今やそれも当たり前の世の中となりました。

 

お気に入りのブランドをフォローすれば、コレクションや新作などの最新情報も気軽に見ることが可能ですし、ニッチな世界に位置していたモードというものが一般に開放されたような感覚です。

 

コレクションをリアルタイムで鑑賞できたり過去のアーカイヴも簡単に閲覧できるなど、便利になって良かった部分もたくさんありますが、世界中のより多くの人達がマーケティングターゲットになった為、ブランド自身の価値観も大きく変わっていき、素晴らしい歴史を気づいてきたモード界全体の様式もここ数年で大きく変化したと思います。

 

デザイナーを外部から起用するラグジュアリーブランドは、近年、矢継ぎ早にデザイナーの入れ替えを行っています。

それはまるで、しけったマッチ箱からマッチを取り出し、無闇矢鱈に擦って、火が点かなければすぐに次のマッチを取り出すという一連の動作と同じような印象を受けます。

火がつきやすいように風上に背中を向けることも、片手でマッチの火を大切に覆うこともせず、無事に火が点いたものでもその炎が弱まればまだ火が点っていても捨てる。

今の時代のファッションデザイナーは、短期間で結果を出さなければいけません。

ファッションの本質を追求したいと考えるデザイナーにとっては、本当に大変な時代だと思います。

 

そして新型コロナの激震がありました。

現在、ブランドが新作コレクションを発表する為に求められる場所は、オンライン上でのデジタルコレクションとなっています。

 

今シーズンの目玉は、ラフ・シモンズが加入したプラダです。

 

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ベールを覆うようなケープが落ちないように、モデルが胸元で握り締めた拳が印象的でした。

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ロングスカートにセーターを合わせるスタイルは、最近のミウッチャ・プラダの「ユニフォーム」スタイルに着想を得たらしいです。

 

ミウッチャ・プラダもラフ・シモンズも、今の商業性を極端に重視したモード界に染まらずにいるデザイナーだと思いますので、応援したい気持ちも強いです。

 

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今シーズンで一番印象に残ったコレクションは、ジョン・ガリアーノによるMaison Margielaのコレクションでした。

 

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人と人との繋がりにフォーカスし、パートナーと信頼し合ってステップを踏むタンゴから着想を得たという本コレクションは、ガリアーノの持っている類稀なファンタジー性と洗練されたユーモアが存分に発揮された素晴らしいコレクションでした。

 

マルジェラは、現在日本ではタビブーツ(及びタビシューズ)が「モード界における残念な流行番付」において堂々の東の横綱(全盛期の白鵬並みの強さ)に君臨していますが、ガリアーノのクリエイションはその残念な日本の流行とは反比例するかのように益々研ぎ澄まされています。

 

ジョン・ガリアーノは、もともとジバンシィ、そしてクリスチャン・ディオールにおいてデザイナーとして素晴らしい才能を発揮してきました。

現在、ラグジュアリーブランドのデザイナーと言っても、縫製はおろかファッションスケッチも書けないという人も少なくなく、洋服を一から作れる人というのは意外なほど少ないのですが、ガリアーノはその数少ない「服作りのできるデザイナー」のうちの一人です。

しかも類稀な創造性を兼備した、天賦の才を持った正真正銘のデザイナーだと思います。

 

最近の僕は、日本でマルジェラがタピオカみたいな流行り方をしてるのを見て、過去に買って所有しているマルジェラの洋服を着ることも気が進まないくらいでしたが、このガリアーノのコレクションを観ると、マルジェラの洋服のひとつでも買ってリスペクトの気持ちを示したい気分になりました。

 

コロナで「今は洋服なんて」という方も多いかと思いますが、デザイナーが魂を込めて作ったような洋服にはそういう時にこそ気持ちを前向きにさせてくれる魔力のようなものがあるように感じています。

 

こういう時だからこそ、ファッションを楽しんで、前を向いて日々を歩んでいきたい気持ちです。

 

VOGUE ITALIA N.840

2020.09.11.

Posted on 09.11.20

イタリアンヴォーグの最新号が届きました。

 

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なんと今月号は、100通りのカヴァーがあるらしいです。

コロナ禍の経営窮地に、遂に狂って“和製ドナルド・トランプ”こと秋元康にコンサルをお願いしたのかと思いました。

熱狂的なVOGUE ITALIAのファンは100種類フルコンプを目指すのでしょうか?

それの保存用と見る用と、更に熱心なオタクは布教用も用意すると聞いたことがあるので、×3すると300冊!

良かった。これでイタリアンヴォーグは当分大丈夫。

 

僕は表紙が3種類とかの時で絶対これが欲しいと思った時だけ(数年に1回あるかどうかですが)定期購読している業者さんに電話して事前に手配できるかお願いしています。(これも絶妙にメンドくさいお願いをしてると思いますが)

 

うちはVOGUE ITALIAを定期購読してて表紙を選ぶことはでないので、送られてきた表紙を受け入れるしかないのですが、届いた表紙は31/100のナンバリングのロシア人モデルのIrina Shaykが表紙のものでした。

本誌の中にも100通りの表紙が全部掲載されていましたが、100種類のうち一番服が写ってる面積が少ないやつでした。

もしかしたらイタリアンヴォーグの歴史上、最も服を写していない表紙の可能性もあるので、記念に大切に持っておこうと思います。

 

表紙を開くと3種類の表紙が繋がっていました。

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秋元康にしては優しい。。

 

中のポートフォリオも少しご紹介します。

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ここには康氏は介入していないようで安心しました。

 

本誌はお店に置いてますので、ご興味のある方は待ち時間などにぜひご覧くださいませ!

 

VOGUE ITALIA N.839

2020.08.07.

Posted on 08.07.20

イタリアンヴォーグの最新号が届きました。

 

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いつもなら読むのに少し重たいくらいに感じる日本版のVOGUEも先月あたりからかなり薄くなったように感じましたが、この度届いたイタリア版のVOGUEも哀しいくらいに薄かったです、、

 

アパレル界は連日のように倒産やブランド休止などのニュースが発表されるように、コロナ禍においてかなり厳しい状況のところが多いのだと推測します。

 

僕は若い頃から、ファッション、特にモードというものに魅了されて、費やしてきたお金も決して少なくなかったですが、そこから得られたものは自分にとっては掛け替えのないくらい大きく、今の美容師の仕事において活かされている部分も多くあると思っています。

 

自分がモードに出会った頃は、ジャンポール・ゴルチエやヴィヴィアン・ウエストウッドといった世界観も独特で特徴的なファッションが人気で、当時は僕もそれらの服に憧れてよく買っていましたが、大人になるにつれてアントワープ系のデザイナーの洋服が好きで買うことが多くなったり、エディ・スリマンやニコラ・ジェスキエールなどの影響でメゾンを擁しているブランドも買うようになっていくのですが、それ以降は今現在まで好きなブランドは基本的にはあまり変わっていません。

 

ですが、マルタン・マルジェラはずっと好きだったブランドのひとつですが、近年はピタッと買わなくなりました。

あの象徴的な四つ打ちステッチも、ニッチなうちはその精神が気に入っていましたが、マルタンの精神が受け継がれたデザイナーズブランドから今のように皆が憧れを抱くようなラグジュアリーブランドに変貌を遂げると、自分のようなひねくれた考えの人間は、過去に気に入って買ったものでもステッチの目立つものは今は着たくないし、もし着るとしてもその時はステッチを切り落としてから着ることになると思います。(実際いくつかは既に切りました。切った後は内側のタグも無くなるので唯の無名の洋服です。ですが、本来はその方がマルジェラの精神に近いと思います)

 

モードという言葉は、現代ではあまりにも安易に使われていますが、もともとはとても複雑なものだと思っています。

例えばモードの本質の中には、愛好者それぞれのファッションに対する信念のようなものがあって、それは芯の部分はとてもしっかりとしているようで非常に繊細なものでもあります。

 

 

今の“メゾン・マルジェラ”が多くの人の憧れとなる一方で、最近マルジェラを知ったような人ならおそらくはそのほとんどの人が知らないであろうセバスチャン・ムニエというデザイナーが(これまたそれらの人の多くが知らないであろう)アン・ドゥムルメステールのデザイナーを退任するというアナウンスが先月発表されました。

アン・ドゥムルメステールも、個人的にずっと好きなブランドのひとつで、アンが一線を退いた後もその後任に就いたセバスチャンのクリエーションも気に入って買い続けていました。

セバスチャン・ムニエは、アン・ドゥムルメステールで働く前はメゾン・マルタン・マルジェラに10年在籍しており、あのマルタン・マルジェラの右腕とまで言われていた人物です。

セバスチャンは、アンが直々にスカウトしてメンズのヘッドデザイナーとして自身のブランドに招き入れました。

 

マルタン・マルジェラの才能により近いセバスチャンが手掛けるアン・ドゥムルメステールがブランドとしての継続が難航する一方で、マルジェラの精神が消え去ったメゾン・マルジェラが繁栄するというのは、現在の変わり果てたモード界のなんとも哀しい現状が映し出されています。

 

ドリス・ヴァン・ノッテンは、このコロナ禍において、今の加速的に商業化していくファッション界にこの危機を不幸中の契機として今一度ファッション業界のあり方を考え直そうと「ファッション業界への公開書簡」 を発表しました。

その公開書簡の内容は、商品在庫やサプライチェーンに無駄をなくすため販売時期やセール期間の見直し。さらに環境に対する責任あるファッションを、とファッションカレンダーの見直しなどにも言及し、今後は移動による廃棄量や“不必要な在庫”を減らし、デジタルショールームを駆使し、ファッションショーの在り方も考え直すべきだと訴えました。

 

僕は、ドリスもずっと好きで買い続けているブランドのひとつでもあるし、何より今回の提言に一票を投じたいとの思いで、給付金全額をドリスの洋服に投じました。

アンを含む、こういう時だからこそ応援したいし無くなってほしくないと思うブランドの服もそれなりに買いました。

自分の仕事もコロナの影響も少なからず出ているのですが、自分としてもこういう時だからこそ好きな服を着て、好きな音楽を聴いて、映画もサブスクサービスの中から選ぶのではなく今観たいと思う映画はブルーレイを買ってでも観て過ごしたいと強く思うようになりました。

 

本の内容は全く無視なことを書いてしまいましたが、これが今伝えたい気持ちです。

 

V:oltaも美容室の中では、今の共感バンザイの時代において、どんどん住む人が少なくなっていくような僻地をバチバチに整備し続けているような存在なんだと思います。

そんなニッチなお店ですが、このコロナ禍でご来店いただいたお客様方から、普段美容室のシャンプーとか使わない人がシャンプー買ってくださったり、トリートメントを追加で予約してくださったり、たくさんの暖かい応援のお言葉もかけてくださいました。

コロナでお店は本当に大変でしたが、今まで美容師をやってて一番良かったと思えたのも今回でした。

 

自分たちは本当に素晴らしいお客様に恵まれてて、だからこそこれから、もっと顧客様を大切にできる、思いやれる美容師にならないといけないと、そう強く思いました。

 

これからも応援してくださる気持ちに応え続けられるような美容室であれるように精進して参りますので、これからもV:oltaをどうぞよろしくお願いいたします。

 

最後に、本誌の中身も少しご紹介させていただきます。

 

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お店に置いてますので、ご興味のある方はご来店時にぜひご覧ください。

 

Robert Mapplethorpe

2020.07.31.

Posted on 07.31.20

イギリスのPhaidon社によるロバート・メイプルソープの新しい写真集が発売されるとアナウンスがあってから(一年以上前)、即座に本の予約を入れて発売を楽しみに待っていましたが、先日ついに届きました!

 

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表紙には、美しい星条旗が据えられた黒いクロス貼りのスリップケースに収められ、パティ・スミスの美しい詩が添えられています。

 

本書は、初期から晩年までの作品がMark HolbornとDimitri Levasの編集により非常に高いクオリティで掲載されています。

 

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優雅で時としてショッキングなヌード、黒人や白人のポートレイト、SMのセクシャルなイメージは、当時批判の対象にもなりましたが、メイプルソープのストレートな作品は現在においても多大なる影響を与えています。

 

お店に置いてますので、ご興味のある方は、待ち時間などにぜひご覧くださいませ。

自分はちゃんとお会いしたことはないのですが、お客様の中には親交もあったりとよくお名前を聞く「ツナ君」こと門脇綱生氏の著書『ニューエイジ・ミュージック・ディスクガイド』が発売されたとのことで購入いたしました。

 

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彼は音楽好きからも一目置かれる辺境レコードショップの名店 〈Meditations〉 のバイヤーを担当する程の人物で、その知識とセンスたるや圧倒的なレベルのものをお持ちです。

 

いつかV:oltaにも行ってみたいと言ってくださってた見たいなので、僕もいつかお会いして音楽についてご教授いただける日が来ることを楽しみにしております。

 

当分、ヒマな時間はパソコンの前で本書を読みながらググるという至福の時間が訪れそうです。

 

冒頭の細野さんのインタビューもとても面白かったです。

 

お店に置いてますので、ご興味のある方は(手指消毒後)ぜひご覧になってみてください!

 

VOGUE ITALIA N.838

2020.06.18.

Posted on 06.18.20

イタリアンヴォーグの最新号が届きました!

 

今号の表紙は、2~10歳の子供達による8種類の絵が表紙になっています。

 

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子供達が描いた絵は、いずれも「CHANEL 2019-20 メティエダール コレクション」のルックがモチーフになっています。

今号のテーマ『OUR NEW WORLD』のテキストが添えられています。

そのテーマの通り、“子供達の未来への希望”を表現した号となっています。

 

 

イタリアンヴォーグは今年に入って、毎号様々な取り組みを表紙で行っていますが、正直「もういいって…」という気持ちにもなってきています。。

今号も大変素晴らしいテーマだと思いますし、先月までの号も色々と楽しませてもらいましたが、フランカ・ソッツァーニが存命していた頃のイタリアンヴォーグはこんなに露骨な表現ではなく、もっとアーティスティックに世界の問題について取り組んでいました。

どんな素晴らしい表紙が届くのかと毎回期待していました。

 

今のイタリアンヴォーグの方が一般的にはインパクトが伝わり易いのだと思いますが、世界中に存在する生粋のイタリアンヴォーグのファンが期待しているのは、アメリカナイズな発想のインパクト性による刺激ではなく、心が痺れるくらいに感動するようなアート性に溢れたファッション写真です。

 

パリやミラノでコレクションを発表するようなラグジュアリーブランドにも同じことが言えます。

スマホやSNSの普及もあって、ストリートブームの頃からハイブランドでも、わかりやすさを重視したキャッチーなデザインの洋服が格段に増えました。

ストリート界もカテゴライズされるマス層の服には、そういうものが人気だし街中に溢れていますが、技術やセンスの高さで勝負するラグジュアリーブランドは本来そういうわかりやすさにアンチテーゼを唱えて至高の洋服を作り上げるべきです。

 

絵画でもアンディ・ウォーホルやバスキアなどの現代アートと、ダヴィンチやゴッホなどの西洋絵画では、それぞれに違った良さがあります。

そして、それは相見えない個性です。

 

先日、GIVENCHYのデザイナーに1017 ALYX 9SMのマシュー・ウィリアムズが就任することが発表されました。

近年のラグジュアリー界は,LOUIS VUITTONのヴァージル・アブローをはじめラグジュアリー・ストリート出身のデザイナー起用が目立つようになりました。

それらのデザイナーの洋服の方が今は「売れる」のかも知れないですが、アルベール・エルバスやフィービー・ファイロなどの“超”がつくほどのトップデザイナーが今もフリーな状態で存在し、そういったデザイナーの方がメゾンで働いているクチュリエ達の技術を最大限に発揮できる感性を持っているのにな、と残念に思う今日この頃です。

 

個人的に最近のイタリアンヴォーグやモード界について思うことを先に書かせていただきました。

とは言え、素晴らしいファッション誌に違いはないです。

圧倒的な実力や才能を持っていることも知っているので、それに相応しい作品を期待しています。

 

中の写真も少しご紹介させていただきます。

 

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今の子供達が大人になる頃も、ファッションや芸術を日常に楽しめるような、豊かな世の中であってほしいと願っております。

 

 

本誌はお店に置いてますので、ご興味のある方はご来店時にぜひご覧くださいませ。

VOGUE ITALIA N.837

2020.05.28.

Posted on 05.28.20

 

イタリアンヴォーグの最新号が届きました!

 

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今号は、VOGUE ITALIAもU’OMOも、どちらの表紙にもKaia Gerberが起用されています。

Kaia Gerberは、シンディ・クロフォードの愛娘でもあるモデルです。

 

この5月号は、普段はメンズとウィメンズで分かれている2つのモード誌が、協力し合い、誌面を完成させています。

 

世界が新型コロナの影響から必死で立ち直ろうとしている今、「単独じゃダメなら、共に支え合おう」というメッセージ性を感じます。

 

中のポートフォリオも見事に同じ構図です。(上がメンズ誌,UOMO、下がウィメンズ誌,VOGUE)

 

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こちらのポートフォリオでは、メンズ、ウィメンズモデルがテレコになっています。

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こちらは、どちらの表紙にも起用されたカイアをモデルにしたポートフォリオです。

 

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本当に毎号毎号、新しい挑戦を続けていて凄いなと感心しまくりです。

ただでさえ撮影のクオリティが抜きん出て高いのに、アイデアも面白いなんて本当ズルいです。

 

新型コロナウイルスは、日本でもピークアウトして緊急事態宣言も解除されましたが、本当に大きな傷跡を残しました。

これからの生活にも、新たな様式が求められています。

 

一個人、一店舗では存続することが難しいと感じる時は、今までの常識の枠を超えて支え合い、協力し合いながら、また前に進み出すということも、とても大切な考え方であり選択肢のひとつとなっていくのだと思います。

 

2冊ともお店に置いてますので、ご興味のある方は、ご来店時にぜひご覧ください!

Posted on 05.08.20

百貨店やファッションビルも軒並みクローズしている現在、アパレル業界も今大変だと思いますが、この秋には服を買おうと思えるような状況になっていることを願って、先日届いたgap PRESSをご紹介いたします。

 

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今年6月以降に開催予定だった2021 S/S コレクションは、NY,ロンドン,パリなどが既に中止を発表しています。

ロンドンはデジタル形式でのコレクションの開催に取り組むなど代替え案を模索しているところもありますが、新作のルックの数は通常よりも少なくなるのではないかと思います。

 

今回のA/Wコレクションも、今思えばギリギリのタイミングだったなと思います。

 

それでは、パリ,ミラノコレクションから、少しづつブランドを取り上げて個人的な雑感を書かせていただきます。

 

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BALENCIAGA

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モデルが歩くランウェイの足元には水が浸水しており、モデルは裾を濡らし歩く度に水はねを作りながらウォーキングしていました。

発表された洋服もダークトーンが中心で、そのクリエイションはスペースモダンな印象を受けました。

バレンシアガは、今ルイ・ヴィトンのデザイナーを務めているニコラ・ジェスキエールによってブランドが復興しましたが、ニコラのクリエイションもフューチャリスティックなもので、それがバレンシアガらしさであったと思います。

デムナがバレンシアガのデザイナーに就任してからもコレクションはずっと見てましたが、今回のコレクションが一番感動しました。

デムナの描くバレンシアガは、フューチャリスティックというよりSF(サイエンス・フィクション)に近いものだと思いました。

フランスの鬼才映画監督レオス・カラックスの作品に「ホーリー・モーターズ」というのがありますが、このコレクションを見てると舞台設定もさながらその映画のワンシーンに出てきそうな感覚を受けました。

デザインも、SF映画で使う衣装のようなイメージで絶妙にリアルクローズに落とし込んでいます。

今回の全秋冬コレクションの中で、一番印象に残って感動させられたのはグッチでしたが、個人的な世界観の好みでいうとバレンシアガのこのコレクションが一番好きでした。

 

 

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LOUIS VUITTON

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今回のコレクションのテーマは、「タイムクラッシュ」

ステージの幕が上がると、まるで絵画から出てきたような衣装を身に纏った総勢200人のコーラス部隊が姿を現しました。

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ランウェイを歩くモデルのルックも、様々な時代を彩った洋服をインスピレーションに、今まで出会うことのなかった洋服と洋服とが新たな出会いに歓喜しているような服装で、とても意欲的なコレクションだったと思います。

前任のマーク・ジェイコブスも、ルイ・ヴィトンでもエンターテイメント性に溢れたコレクションを行って話題をさらっていましたが、今回のコレクションはニコラ流エンターテイメントというところでしょうか。

ただ、マークとニコラでは性格が根本的に違うと思うので、こういう華やかな方がウケがいいのはわかりますが、ニコラはニコラらしくいてほしいな、という気持ちも個人的にはあります。

 

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続いてミラノコレクションより

GUCCI

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今回のコレクションのテーマは「AN UNREPEATABLE RITUAL(再現することのできない儀式)」

グッチに関しては、自分が四の五の説明するよりも、ショーの様子を動画で見ていただきたいです。

メゾンで働くスタッフの為に捧げられた、とても感動的で素晴らしい儀式でした。

 

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美しいドキュメンタリー映画のようなオープニングは、コレクション会場にいる観客にももちろん見せています。

普段は見せることのないバックステージを会場の中に組み込むというアイデアは、メゾンで働くスタッフを大切に想っているというミケーレの気持ちと、それをこの上なく美しく魅せることができるというデザイナーとしての圧倒的なまでのクリエイション能力があってこそできるものです。

シビれました…

 

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今回はこれくらいにさせていただきたいと思います。

 

出かける前にワクワクながら服を選ぶあの楽しさや、その出かける場所やそこで過ごす時間を想像しながら服を買いに行く時のあの高揚感が、日常に戻る日が一刻も早くくるように願っております。

 

そして、その時が来たら、ヘアスタイルも整えにぜひV:oltaにいらしてください!

VOGUE ITALIA N.836

2020.05.05.

Posted on 05.05.20

イタリアンヴォーグの最新号が届きました!

わかりやすいように周りを黒の背景にしましたが、今号のイタリアンヴォーグは真っ白です。

 

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もちろんVOGUE全誌においても、真っ白でモデルはおろか何も印刷されていない号なんて初めてのことです。

 

この白の表紙は、新型コロナウィルスの世界的な蔓延で世界各地でロックダウンや緊急事態宣言が出されている現在において、その最前線で戦ってくれている医療従事者のユニフォームの色を象徴しています。

 

「自分も感染するかも」という不安の中、今まさに目の前で苦しんでいる患者に向き合い、昼夜問わず対応に当たってくださっている医療従事者の皆様への最大の敬意を示しているのです。

 

そして、VOGUE ITLIA編集長のエマニュエレ・ファルネティは“白”についてこう続けます。

「白は、降伏の色ではない。 このページは“新しい物語の表紙”が 書き込まれることを待っている」

 

G.W.の真っ只中において、自粛活動を続けている皆様におかれましても、疲れやストレスが出てくる頃だと思いますが、その自粛活動の継続で助かる命がたくさんあります。

 

コロナの陽性患者を受け入れている病院でも、当初の予想よりも病床数にゆとりの取れるところも出てきていると聞きます。

それは、間違いなく多くの国民の自粛活動への取り組みによる賜物だと思います。

今は、家で自粛生活の中で、楽しみを見つけましょう!

 

本誌の中身も少しご紹介します。

 

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本号には、40人以上のフォトグラファーやアーティストが作品を寄贈しており、さらにミウッチャ・プラダやアレッサンドロ・ミケーレなどのデザイナーはオリジナルスケッチを寄稿しています。

 

イタリアンヴォーグは、普段から「表面的なファッション」ではなく、その深い知識や考えに基づいた紙面作りが素晴らしかったですが、この危機の中にあっての今号における素晴らしい取り組みは、コロナ以降のファッション界において、今まで以上にその存在感を発揮することになるだろうと思います。

 

自分たちもこういう非常事態の経験を通じて、コロナ以降の美容室としての在り方をもう一度見つめ直したいと思います。

 

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Posted on 04.03.20

gap PRESS MENの最新号は、パリとNYの2020-2021 AUTUMN&WINTER コレクション特集です!

 

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今回はパリコレに絞って数ブランドのコレクション雑感を書かせていただこうと思います。

 

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DRIES VAN NOTTEN

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本誌のトップで紹介されていたブランドは、ドリス・ヴァン・ノッテンでした。

ドリスの素晴らしいところは、一見ジジババ臭くも思えるような柄やシルエットをモダンに再構築し、さらにアヴァンギャルドなスタイリングで打ち出すことで最新のモードに昇華させているところだと思います。

ドリスの服の組み合わせは本当に斬新で、悪趣味ギリギリ、もしくは、もはやセンスの良い悪趣味と言ってもいいくらいです。

今、大人気のグッチのアレッサンドロ・ミケーレも見事な悪趣味路線ですが、デザイナーとしての完成度はドリスの方がまだまだ断然上だと思っています。

 

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VALENTINO

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ピエールパオロ・ピッチョーリのクリエイションは、“VLTN”のロゴ以外は本当に素晴らしいです。

それ故にロゴの残念さがより一層際立って見えてしまいます。

ピエールパオロは、もともとヴァレンティノにアクセサリー・デザイナーとして招聘されたくらいA.C.C.のデザインは得意とするところです。

今はロゴがあるのと無いのとでは、その商品がヒットするかが大きく変わってくるところもあるのだと思いますが、特にA.C.C.デザインに関しては初心に帰ってほしいなと個人的には思っています。

 

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LOUIS VUITTON

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モード界にストリート旋風が吹き荒れた要因は、カニエ・ウエスト等のアメリカ系のセレブ・ミュージシャン達にも最新のモードを着たいと思わせたところにあります。そのカニエが着たことで火がついた最初のブランドが、リカルド・ティッシによるジバンシィでした。 それに留まらず、モード界におけるストリートブームの火があれほどまでに大きくなったのは、リカルド の後に、ヴェトモンを立ち上げたデムナ・ヴァザリアとオフ・ホワイトを立ち上げたヴァージル・アブローの二人の存在が大きかったのだと思います。

二人の功績はそれぞれに違い、デムナは主にもともとモードが好きだった人の心を掴み、ヴァージルは今までモードのコレクションをあまり興味深く見てなかったような人達をモード界の新たな顧客にしました。

そのヴァージルがデザインするのが、メンズのルイヴィトンです。

ヴァージルのクリエイションにもストリート以降を感じます。もともと建築学を勉強してきたみたいですが、このコレクションを見てるとなるほど、そういった背景が感じられます。

ヴァージル自身、これからがデザイナーとしての真価が問われていくと思いますが、そのクリエイションがどのようなものなのか興味深いです。

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VETEMENTS

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そのデムナが立ち上げたヴェトモンには、既にデムナは存在しません。アドバイスくらいはしてるのかも知れませんが、デムナ自身もデザイナーとして一流と認められてからのキャリアの中で、やりたいことはバレンシアガの方が実現できると感じたのでしょう。

デムナ自身も、もともとマルタン・マルジェラという偉大なデザイナーが抜けた後のデザインチームの一員としてメゾン・マルタン・マルジェラで働いていました。デムナだけでなく現アン・ドゥムルメステール デザイナーのセバスチャン・ムニエなど当時のマルジェラのデザインチームには優れたデザイナーがキラ星のように沢山存在していましたが、ジョンガリアーノ体制以降の現在のメゾン・マルジェラにはマルタンの精神は失われてしまいました。

ヴェトモンには、デムナと共にマルジェラを去って一緒にブランドを立ち上げた当時のマルタンデザインチームのメンバーもまだ残ってると思いますし、まだまだ面白い服作りを続けてほしいです。

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DIOR MEN

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ファーストルックのニットは、僕がロッキングチェアに揺られるだけの何の生産性も産み出さないオジイになってしまった時に着ていたいニットランキング暫定1位であることをここに証明します。

キム・ジョーンズはルイヴィトンの頃のクリエイションも素晴らしかったですが、同じキム調の遊び心でも、ディオールに移ったらディオールらしく仕上げているところが見事だと思います。

こういうデザイナーがラグジュアリーブランドのデザイナーに相応しいんだなと改めて認識させられます。

 

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GIVENCHY

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ルイヴィトンのところで少し書いたリカルドが去った後のデザイナーに抜擢されたのが、現デザイナー, クレア・ワイト・ケラーです。

クレアはもともとクロエのデザイナーでした。

今リカルドはバーバリーのデザインを手掛けていますが、素人目にもリカルド とクレアの立ち位置を変えたらいいのにと思ってしまいます。リカルドがバーバリーに引き抜かれたのは自身がジバンシィのデザイナー時代にジバンシィの経営部門のトップだったマルコ・ゴベッティがバーバリーのCEOに就任していたからです。また一緒にやろうぜ!というところだと思いますが、ビジネス面のノウハウはブランドが変わっても比較的同じ才能が発揮できると思いますが、ブランドの世界観をコレクションを通じて可視的に体現させるデザイナーにはやはりブランドとの相性もあると思います。ゴシックなムードのジバンシィにリカルドは生涯デザイナーでいいくらいの相性の良さがありました。逆にフォークロアでフェミニンなムードが得意なクレアにはバーバリーはいかにも合いそうです。クレアはイギリス人でもあるのでロンドンコレクションを長年牽引するバーバリーにとっても相応しいと思います。

 

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コロナの影響で今週はとてもゆっくりしてるので、長々と書いてしまいましたが、最後まで読んでくださった方はありがとうございました。

そして、このブログを最後まで読むくらいヒマな人は、感染対策万全でお迎えするので、ぜひカットしにいらしてください!

 

 

VOGUE ITALIA N.835

2020.03.27.

Posted on 03.27.20

イタリアンヴォーグの最新号が届きました!

 

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表紙のモデルは誰だかわかる人はいるでしょうか?

 

今号は『The real/fake issue』

つまり、表紙のモデルはデジタルによって産み出された架空のカバーガールです。

もちろん、VOGUE誌初の試み。

今年に入ってからのイタリアンヴォーグは、非常にイノヴェイティヴです。

 

中のポートフォリオを見ても、動きがターミネーター3に出てきた女版ターミネーターみたいです。

 

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荒川静香ばりのイナバウアーも難なくキメています。

服の形まで変幻自在。

オモローです。

 

 

他の写真も少しご紹介します。

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2020年の幕開けを飾ったイラストレーションのセンセーショナルな表紙に始まり今回のデジタルモデルまで、色々とチャレンジしつつも、他のポートフォリオはイタリアンヴォーグの地力をしっかりとみせることも忘れずにいます。

 

ちょっとそろそろネタが尽きそうで心配な気もしますが、来月も楽しみにしています。

 

本誌はお店に置いてますので、ご興味のある方はご来店時にぜひご覧ください!

Posted on 03.25.20

コレクション誌 gap PRESS の最新号は、2020-2021 AUTUMN&WINTER MILAN/LONDON の特集号です。

 

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gap PRESSのメンズ版は、先シーズンのS/Sコレクションが発売されなかったので、今回はどうなのかなとちょっと心配してましたが、秋冬号はミラノ,パリともに発売されるということで、とても嬉しいです。

 

最近では、最新のコレクションから過去のアーカイヴまで手軽に見ることができる無料アプリの存在や、メンズコレクションをウィメンズのコレクションで合同で発表するブランドが増えたりと、紙媒体でのgap PRESS MENの存在意義も過去よりも薄れてきているのだと思いますが、だからこそ応援したいなと思う気持ちもあります。

 

 

中のコレクションも一部ご紹介させていただきます。

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PRADA

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PRADAは先日、ラフ・シモンズを迎え入れてミウッチャ・プラダと協業でクリエイションを行なっていくという趣旨を発表しましたが、PRADAにラフのエッセンスが加わるのは個人的にはとても面白いと思います。

 

プラダ・グループは、同じラグジュアリービジネスでLVMHグループやケリンググループが近年急成長を遂げている中で、少し伸び悩んでいる印象でした。

このメンズのコレクションを見ても、個人的には中途半端に写ります。

PRADAでも、コートなど多くのアイテムにロゴが目に付くようになりました。

ミウッチャ・プラダというデザイナーは、本来そういうことが嫌いなデザイナーだったように思います。

ミウッチャ・プラダは、クラシックやトラッドなコレクションを作らせたら天下一品のデザイナーです。

どこか昔ながらの伝統的な趣のあるムードを感じさせながらも、彼女の手にかかれば、それがモダンに洗練され、服が感情さえ持ち出したのかと思うほどの、ため息が出るくらい素晴らしい洋服を作ることができます。

PRADAは、ウィメンズのコレクションは常に素晴らしい印象を受けますが、メンズは過去の方が変な流行に囚われてなくて今より良かったように思います。

そういった僕のような一癖も二癖もあるモードを愛するメンズ達にとって、ラフ抜擢は期待せずにいられない人選です。

デザイナーとしても人としても頑固そうなミウッチャとラフは、長く続きそうな関係とは言い難いですが、ファッションに対する捉え方や考え方は互いにリスペクトし合えるような感覚を持ってると思いますし、その化学反応は今から本当に楽しみです。

 

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GUCCI

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GUCCIを牽引するアレッサンドロ・ミケーレは、デザインチームの一員として発表したファーストコレクションでモード界の度肝を抜いて以来、今日まで大変素晴らしいコレクションを発表し続けていますが、その期間の中でも変化を感じます。

最初の頃は、非常に現実離れした洋服だけどその世界観が素晴らしいという印象でしたが、最近のコレクションではどこか相変わらずブッ飛んでるけどスタイルはリアルに近づいているように感じています。

超上質のメルヘン思考から、リアルクローズの中に潜む猟奇的なハズシへと、デザイナーとして更なる進化を遂げているように思います。

かと思えば先日のウィメンズコレクションで、ティム・バートンも白旗を挙げざるを得ないくらいの超ド級の頭の中メルヘン全開のコレクションを持ってくるから、本当に凄いデザイナーだなと心底感心させられます。

 

描く世界観は全く異なりますが、同じく現在のモード界を牽引するデザイナーの一人であるエディ・スリマンとは、ほぼ同時期の時代にあった異なるファッションをインスピレーションにしているという点もとても興味深いです。

 

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Jil Sander

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現在のデザイナーであるメイヤー夫妻が就任した頃のモード界は、ストリート旋風が吹き荒れていました。

その頃の二人のクリエイションはストリート寄りのエレガンス・スタイルを軸としていました。

そしてストリートブームが収束した今は、綺麗めなスタイルの中にストリートライクな抜け感を出しているようなクリエイションに変化させています。

これは、Supremeのヘッド デザイナーを務めるなどストリートが得意なルークと、バレンシアガやディオールといったラグジュアリーブランドで経験を積んだエレガンスを知り尽くしているルーシーという、異なる畑出身の二人だから成せることだと思います。

二人の得意分野をその時のトレンドに合わせてデザインに振り幅を持たせることで、高いレベルで自在に時代に合わせることができます。

ここまで計算して2人を抜擢していたなら、経営陣も天晴れです。

 

 

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ミラノばっかりじゃあれなので、ロンドンのブランドもひとつご紹介させていただきます。

 

CHALAYAN

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もうすっかりベテランデザイナーとなったフセイン・チャラヤンですが、個人的にユニクロとコラボしたら面白いデザイナーだと思っています。

ユニクロとコラボするデザイナーは、ジル・サンダーに始まり、今はクリストフ・ルメール(騎手の方ではない)というユニクロ本体も深く影響を受けてそうなミニマルベーシック路線を主軸に、他にもJ.W.アンダーソンなどカッティングエッジなデザインを得意とするデザイナーとも組んでコレクションを発表してます。

このフセイン・チャラヤンは同じくミニマルなベーシックを得意としながらどこか一風変わったデザインに仕上げるのが得意なデザイナーです。

ユニクロがチャラヤンを組めば、今のユニクロが更にモードに一歩近くことができるように思います。

フセイン・チャラヤンが素晴らしいデザイナーの一人であるのは間違い無いですが、今のモード界における彼のポジションを見るとなんだか過小評価されてるような気がします。

チャラヤンにとっても何かきっかけとなるようなことがあれば、もっと多くの人が彼のデザインする洋服を着たいと思うようになるのではないかと思います。

 

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以上、ブランドを一部抜粋して個人的なコレクション雑感を書かせていただきました。

また来月にはパリコレ特集号が届くので、その時にはそちらもご紹介させていただきます。

 

本誌はお店に置いてますので、ご興味のある方は、待ち時間などにぜひご覧ください!

 

HAUTE BOHEMIANS

2020.03.22.

Posted on 03.22.20

ハイセンスなボヘミアンスタイルのインテリアを掲載したアートブック『HAUTE BOHEMIANS』をゲットしました。

 

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アルゼンチン人のフォトグラファー, Miguel Flores-Viannaによる撮影。

インテリアのクオリティがどれも素晴らしいです。

 

 

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年齢を重ねるにつれてボヘミアンの虜になっていく僕にとっても、お気に入りの1冊がまた増えました。

 

本書はお店に置いてますので、ご興味のある方は待ち時間などにぜひご覧ください!

 

QUOTAION N°31

2020.03.06.

Posted on 03.06.20

今回は、QUOTATIONの最新号をご紹介いたします!

 

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今号では、バレンシアガやアディダスのクリエイションも手掛けるドイツのクリエーター, Mirko Borsche、浅葉球・飯高健人・石井伶の3人からなるデザインチーム,GOO CHOKI PAR、アムステルダムを拠点とするフォトグラファー, Anne Claire De Breijの3組が特集されています。

 

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QUOTATIONは、フォントやページ構成がとてもスタイリッシュなので、相変わらず読んでて楽しいです。

 

 

お店に置いてますので、ご興味のある方は、ご来店時にぜひご覧ください!