fashion news 2014 s/s

2013.11.13.

Posted on 11.13.13

遅くなりましたが、Fashion News 2014 S/S 各号、入荷しております!

fashion news

 

 

 

今から16年前の1997年、マーク・ジェイコブスがLVMH(モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン)と正式契約し、Louis Vuittonのクリエイティヴ・ディレクターに就任しました。同じくその年に、ジョン・ガリアーノは“ディオール”に、アレキサンダー・マックイーンは“ジバンシィ”にそれぞれクリエイティヴ・ディレクターとして就任しました。そして、その翌年には、当時無名だった若干27歳のニコラ・ゲスキエールが“バレンシアガ”のデザイナーに抜擢されました。

この2年間は、ファッション界では、まさに時代の転換期でした。

 

そして、今、マックイーンはこの世を去り、ガリアーノはデザイナーを更迭され、マークとゲスキエールはそれぞれのビックメゾンを辞任しました。

 

ニコラ・ゲスキエールのあとの“バレンシアガ”は29歳のアレキサンダー・ワンが引き継ぎ、バレンシアガ伝統のクチュール・ライクな技術にワンが得意とするスポーツテイストが溶け込み、伝統あるメゾンに新たな風を吹き込んでいます。

 

ディオールには、ミニマリストのラフ・シモンズが就任しました。これは、ディオールにとってもラフにとってもそれぞれをより高みへと昇華させた素晴らしいマッチアップだと自分には写っています。

 

マークが去った“ルイ・ヴィトン”は、先日、ゲスキエールのクリエイティヴ・ディレクター就任を発表しました。

ルイ・ヴィトンは、独特のフューチャリスティックなアプローチを持つゲスキエールに長年魅力を感じてたらしいです。

 

サン・ローランは、現代のカリスマデザイナー,エディ・スリマンを三顧の礼で迎え入れ、サンローランに若く新しい世代の層を取り込むことに成功しています。

 

今、パリのファッションシーンは再び大きく動き出しています。

マーク・ジェイコブスによるルイ・ヴィトンの最後のショーの演出のように…

(会場の音楽が止まり、モデルたちが静止し、時を刻む音が鳴り響く中でまたモデルたちが歩き出す)

 

「リアルクローズ」や「ファストファッション」という言葉が飛び交う現代にあって、ファッションの未来を創造し、真摯に服作りに取り組んでいるデザイナーたちに敬意を表します。