Posted on 04.10.21

gap PRESS MENの最新号が届きました。

 

 

 

世界は今もコロナ禍の真っ只中ですが、こんな時でもコレクションは発表されています。

 

世界4大コレクション(パリ,ミラノ,ロンドン,ニューヨーク)の中でも、特にそのトップ2のパリとミラノでコレクションを発表するようなブランドやデザイナーは、いわばオリンピックに出場できるレベルのアスリート集団です。

それらのデザイナーはコレクションを通じて、自分の考えやクリエイションを表現します。

それは服を通じて表現する『現代アート』と言っても過言ではありません。

 

トップレベルのデザイナーの創るコレクションや洋服は、僕のようなイチ庶民の服好きにも勇気や感動を与えてくれます。

僕以外にも世界中の多くの人が同じような思いを持っていることでしょう。

 

今の時代、モード界の最高峰にもサステイナブルな服作りなど、現代社会を鑑みた制約がデザイナーにも重くのしかかっていますが、世界でもトップ中のトップの才能を持ったデザイナー達だけでも、もっと自由な環境で服作りをしてほしいなと思います。

 

 

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DRIES VAN NOTEN

 

 

ドリスの今シーズンのテーマは「今の時代のための服」

アースカラーを中心に無駄を排しながらも、フォルムやバランスに少し変化を加えてモダンな新鮮さも感じます。

 

ドリスは長年インディペンデントでやってきましたが、数年前にブランドを身売りしてPuig(プーチ)傘下に入った時は、「ドリスも商業的になるのかな」と心配しましたが、ドリスはドリスらしいまま何も変わらず素晴らしいコレクションを続けています。

未だに雑誌に広告も出さず、ロゴを主張させた服も出しません。(僕のチェック不足ならスミマセン)

 

ドリスのファンは、そういう姿勢にも共感して応援している人が多いと思います。

僕もその一人です。

反面、ここだけは変にバズらずに、「目立たないけど、専門家の評価は高い」みたいな、服好きの為のブランドであり続けてほしいな、という気持ちもあります。

 

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JIL SANDER

 

 

今季のテーマは『脆さと強さ』

まさにコロナ禍において、真価の問われているキーワードだと思います。

 

「疾風に勁草を知る」という中国の古くからの言葉があります。

勁草とは地面深くまでしっかりと根を伸ばした“強い草”のことを指します。

困難や試練に直面したときにこそ、今までやってきたことの真価が問われるという意味です。

 

 

コロナ禍において当店も影響を受けた時、お客様からこの言葉を励ましとして教えていただきました。

その時は、とても有り難いお言葉をいただいて深く感動したのですが、同時にこれでお店を潰したら絶好の笑い話になってしまう&お客様の面目を潰してしまうので、今一度気合を入れて仕事に励んでいる今日この頃です。

 

 

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PRADA

 

 

ラフ・シモンズとミウッチャ・プラダ協業体制による初のメンズコレクション。

 

協業体制で初のコレクションとなったウィメンズの2021 S/Sコレクションは、「ラフ色、満開の桜ばりに全開」といった感じでしたが、今回のメンズコレクションではお互いの良いところが存分に出た素晴らしいコレクションだと思いました。

ミウッチャも「流石に2シーズンもあなたの好きにはさせないわよ」といった感じでしょうか。

 

これを見たかった。

 

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他にも素晴らしいコレクションがたくさん掲載されていましたが、ご紹介するのはこれくらいにさせていただきます。

 

両誌ともお店に置いてますので、ご興味のある方は放置時間などにぜひご覧くださいませ。