年度代表盤 2022

2022.12.27.

Posted on 12.27.22

今年も残り僅かとなりました。

毎年、新しい音楽は日々それなりにはチェックしているつもりですが、今年はいつもと比べると若い頃によく聴いたアルバムを聴き返したり、新譜のものでも気に入ったものは意識的に何度も聴き返したり、と一年を思い返すとそういう聴き方をしていた時間も多かったように感じます。

 

なので、ただでさえ何の箔も無い僕自身のベストアルバムなのに、今年は更に発表する程のものでもないと思っているのですが、自分の中での毎年の恒例行事みたいになっているし、むしろそんな時ほどちゃんと選定できる気もするので、一応今年も選びました。

 

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【3rd】

Lucrecia Dalt – ¡ay!

 

コロンビア生まれ、ベルリンを拠点に活動するアーティスト, Lucrecia Daltによるサード・アルバム。

今作でのヴォーカルはスペイン語。そして、サルサやボレロといったラテンのリズム。

元々の持ち味である繊細なアンビエントのエレクトロニクスとダークな世界観とラテンのフィジカルさが融合し、微睡みが心地良い夜に最適な作品でした。

 

 

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【2nd】

AMATEUR HOUR – Krökta Tankar Och Brända Vanor

 

スウェーデンはヨーテボリを拠点に活動するバンド, AMATEUR HOUR。

漂うヴェルヴェット・アンダーグラウンド感。

ドリーミーなインディ・ポップとノイジーなインダストリアルサウンドが妖しげに混ざり合う。

それはもう最高です。

 

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【1st.】

Kali Malone – Living Torch

 

こちらも拠点はスウェーデンのアーティスト。

米国出身, ストックホルムをベースに活動するドローン奏者, Kali Malone による2曲入りの新作。

アンビエントと現代音楽の境界線に佇んでいるような音楽。

トロンボーン、バスクラリネット、boîte à bourdon、Éliane RadigueのARP 2500シンセサイザーなどの電子音響アンサンブルで繋ぐサウンドは、ミニマルでクラシカル。素晴らしいです。

 

 

 

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今年はベスト3に絞って発表させていただきましたが、個人的に今年は上記の『Living Torch』のような落ち着いたアンビエント・ミュージックを聴くことが多かったです。

イーノ展もありましたしね。

 

また来年も素晴らしい音楽にたくさん出会えることを楽しみにしております!