Posted on 12.18.14

今年も残すところあと僅かとなってまいりました！

年内のご来店をお考えの方は、お早めのご予約をオススメします。

そして毎年この時期になると今年一年を振りかえって考えるのですが、欠かさずやってるのが年間ベストアルバム（友達と決めはじめた時のネーミングは年度代表盤。お気づきの方もいるかと思いますが競馬の年度代表馬に由来しています。今でもローカルルールで呼んでいます）の選出。

ですので、一部の希有な方は引き続き読んでいただきたいのですが、地球上の水がひっくり返るくらいたくさんいると思われるご興味のない方々は、一刻も早くこのブログから離れることをオススメします。

しかし、自分自身どれが今年発売されたものかわからなかったり忘れてたりするものも年々ほぼ倍増していくので、参考本を買って振り返りつつ、独自の基準でランク付けしています。

コチラは今年の参考本。

この画像を撮った時、最初はクロスビートを左側に配してたのですが、あまりのミーハー感溢れる表紙にちょっと恥ずかしくなって、これではマズいので坂本さんのお力添えをお借りしてクロスビート（ピンクのほう）の表紙に書いてる「この一冊で今の洋楽がわかる」の文字をなるべく隠そうと試みたのですが、ジャック・ホワイトだけは見えるように出して撮影いたしました。

松本人志さんは、どんなことを気にしながら自身のグレイヘアの自画撮りをしたのでしょうか。

ちなみに、これが最初に撮ったver.

右のエレキングが偏差値59だとすると、左のクロスビートは38くらいしかなく見えます…

誤解のないように申し上げときますと、クロスビートの表紙は巷の赤文字ファッション雑誌くらいのキャッチーさがありますが、内容はロックだけではなくインディーR&BやIDM/エクスペリメンタルに至るまでかなり細分化されて紹介されており、かなり読み応えがあります。

エレキングの方は、元ゆら帝の坂本慎太郎さんの特集が全ページの1/3くらいあって、ファンは絶対に読むべきです！

ちなみにエレキングはベストアルバムも坂本慎太郎の『ナマで踊ろう』を選出しており、その後エイフェックスがきたかと思うと、3位には一転して日本のバンドOGRE YOU ASSHOLE（オウガ・ユー・アスホール）が選出されてるという大変面白いランキングです。

という訳で今年の僕個人の年間ベストアルバムの発表です！

1.The War On Drugs  -Lost in the Dream

“Under The Pressure”

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2. Aphex Twin – SYRO

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3.Arca – Xen

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正直なところ、今年はコレ！というような抜けた作品がなくて、1位をどれにするか迷いました。3位まで挙げましたがそれ以外にも同じくらいの評価をしたい作品がいくつかありました。

今年も近年の傾向と同じくロック勢よりもエレクトロニック勢の方が勢力的に強かったですが、そんな中でもThe War On Drugsの作品は素晴らしかったです！

3位に挙げたArcaやFKA twigsなどは次世代の音楽で、聴いててワクワクしますし内容ももちろん良いのですが、そういった音楽はファッション・シーンとリンクしたりして放っておいてもフューチャーされますが、一方でThe War On Drugsのような素朴ながらも味わい深い音楽はそんな時代だからこそより一層心に染みわたりました。耳馴染み易いメロディですが、その中から感じる絶望や孤独というのも繰り返し聴きたくなる要因だったと思います。

2位に選んだAphex Twinは、シーンに復帰した嬉しさもありますが、他のトラックメーカー達がコラボ作品を連発する中にあって自分の感性のみで作品を創りあげ、根本の部分からして考えの違いを感じるその変わらない人物性に好感を持っています。音楽的には、子供ができたこともあり、90年代後半の悪意に満ちてた?頃に比べると拍子抜けするほどのキャッチーさがありましたが、初心に立ち返ったようなそのメロディはどこまでも耳障りが良かったです。

3位のArcaは、虚無的な空間の中で冷徹に響く暴力的ながらも美しい音色が素晴らしく、こぼれ落ちそうな寸前でギリギリバランスを保っている感じが良かったです。

音楽好きのお客様方、またご来店時はご自身のベストアルバムを教えてください！