今月の絵画
2025.04.25.
Posted on 04.25.25
いつもご自身で描いた絵画を持ってきてくださるお客様が、先月描いたという新作を持って来てくださいました。
まるで西洋絵画のような素敵な作品です。
特に目元を描くのに時間をかけたとおっしゃっていました。
目は多くのことを物語ります。
主に彫刻作品を多く手掛けたアルベルト・ジャコメッティは、ドキュメンタリー映画の中で目元の造形に多くの時間をかけると言っていました。
目元が出来上がれば、そこから全体像は自然と見えてくるそうです。
それだけ目の出来によって作品の印象が左右されるんですね。
僕が愛してやまない映画監督のロベール・ブレッソンは、逆に劇中において大事なシーンに目元はおろか顔を写すこともあえてしません。
画面に映し出される登場人物の手元や放たれるセリフから、その人物が今どんな表情を浮かべているのかということさえも視聴者に想像させるんです。
それだけ表情というのは言葉がなくとも多くの感情を物語るし、相手の心を揺さぶるものなのだと思います。
僕は最近、そんなロベール・ブレッソンの名作『やさしい女』がBlu-ray&DVD化されるということを知って、天にも舞い上がるほど浮かれています。
このブログを見てブレッソンにご興味の湧いた方は、ぜひ買って作品を観てみてください。
こういう名作が発売された時に、多くの人が購入すれば、他の未発売の数々の名作たちも発売されていく可能性が高まると思うので。
僕はアホなので、発売されたらBlu-rayもDVDも両方買おうとしてます。
こういう性格なので、僕の趣味趣向がアイドルとかに向かなくてつくづく良かったと思っています。
お客様の今回の作品は、また次にカットに来てくださるまでお店に飾らせていただいてますので、こちらもご来店時にはぜひご覧くださいませ!