fashion news vol.181
2013.05.09.
Posted on 05.09.13
ファッション・ニュース最新号入荷しました!
今回は東京コレクション特集号です。
東コレは、近年コレクションを牽引していた『アンリアレイジ』や『ミントデザインズ』、『シアタープロダクツ』といった新鋭ブランドも設立から10年が経ち、中堅ブランドの仲間入りをする時期に差しかかりました。
特にアンリアレイジなんかは、毎シーズン革新的な試みで見るものを楽しませてくれています。
しかし華やかなファッションの世界も、その中で残るには当然ビジネスも重要です。
デザイナーのこだわりを貫き通して、かつ利益を得るということは、特に日本では非常に困難なこととなってきています。
上記のような東京のトップブランドの年商は、10年かけて少しずづ伸ばして現在2億~5億ぐらいらしいです。
東コレを舞台にしてこれだけの数字を出せてるのは、そこを目標としているデザイナーの中でも成功中の成功例です。
その中で、毎年存続が困難になるブランドや、方向転換を余儀なくされるブランドは膨大にあります。
一方で、読者モデルがプロデュースしたブランドなどは、数年で年商10億をかるく超えていくブランドもざらにあると聞きます。
もちろん、そういったカリスマモデル出身のデザイナーでも本気で取り組んでいる方もたくさんいらっしゃると思います。しかし、名前だけをプロデュースして後はゴースト・デザイナーに任せっきりというような方がいるのも事実です。
自分は、デザイナーが心血を注いで作った服を着たいし、そういうデザイナーを応援したいと強く思います。
一時はインポートの服しか興味がない時もありましたが、今はそういう日本のデザイナーに頑張って欲しい意味でもドメスティックの服をたまに買ったりします。
幸い、これまで日本のモード界を牽引してきたファッション界の人達や、セレクトショップの方針にも最近このような動きが活発になってきてるように感じます。
『デザイナー』が『会社員』ではなく、その名の通り『デザイナー』としてやりがいを感じ、胸を張って仕事できるような国になれば、日本のファッション界も今よりももっともっと面白く、素晴らしいものになるのではないかと思う今日この頃であります。