gap PRESS MEN vol.71

2023.04.02.

Posted on 04.02.23

gap PRESSの発売日を失念しておりまして、慌てて購入しました。

 

まずはMILANO / LONDON / NY号からご紹介いたします。

 

 

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PRADA

 

 

ヌーヴェルヴァーグを代表する監督の一人, ジャック・リヴェットのデビュー作に『パリはわれらのもの』というのがありますが、今のミラノコレクションは「ミラノはプラダのもの」という感じの勢いです。

 

ミウッチャ・プラダとラフ・シモンズのタッグは予想以上の創造性を発揮しています。

“Let’s talk about clothes”をテーマとした今季は、ミニマルに削ぎ落とされたデザインの中にもプラダの歴史もしっかりと感じるコレクションでした。

素晴らしいです。

 

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GUCCI

 

 

アレッサンドロ・ミケーレが去ったグッチは今季デザインチームのみでコレクションを発表しました。

近年のグッチの購入層の中にはアレッサンドロ・ミケーレの熱狂的なファンも多かったと聞きましたが、“ミケーレ色”の抜けた今季のグッチはこれはこれでウケそうな感じもします。

来季からはナポリ出身のサバト・デ・サルノがデザイナーを務めることが発表されていますが、またどんなコレクションになるのか楽しみです。

 

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JAN-JAN VAN ESSCHE

 

フレンツェで開催されたピッティ・ウオモの今シーズンの招待デザイナーは、Martine Roseと、アントワープのブランド, Jan-Jan Van Esscheでした。

Jan-Jan Van Esscheのような玄人好みされるブランドを今の時代にゲストデザイナーに迎えるなんて、ピッティも粋なことするんだなと思いました。

(Martine Roseで保険かけてる感はありますけども)

時代に流されないとても格好良いセレクトショップをされてるお客様がいらっしゃるのですが、その方はJan-Jan Van Esscheとも長く付き合いがあるらしく、今回のピッティでのショーにもヤン・ヤン本人から招待されてて、先日ご来店いただいた時にショーやピッティの様子も教えてくださいました。

 

今の時代、モードという本来はマス層から共感を得られるようなことをやっていてはいけない聖域においてもSNSなどでのウケを意識したイメージ戦略を重視するブランドも多く見受けられるようになりました。

今回のピッティのJan-Jan Van Essche選出は、そんなモード界に「襟を正しましょう」とメッセージを送っているようにも感じました。

 

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という感じのコレクション雑感でした。

またパリ版は別でご紹介させていただきます。

本誌はお店に置いていますので、ご興味のある方は待ち時間などにぜひご覧くださいませ!