gap PRESS MEN vol.72

2023.08.31.

Posted on 08.31.23

少し前にgap PRESS の最新号が届いていたのですが、紹介することをすっかり忘れていました。

 

 

今回は、2024 S/S ミラノコレクション特集号です。

表紙はこのあと紹介するPRADAのものですが、まさに新世代のジェンダーレススタイルだと思いました。

最近のモード界は商業的思考に傾斜が増したり残念に思うことも多々ありますが、それでもモードのその本質は益々アップデートして進化しています。

 

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PRADA

 

 

ラフとミウッチャの協業体制に入ってからまだ日はそう長くないですが、PRADAはすでに絶対的なトレンドセッターの位置に君臨しています。

今回のコレクションも素晴らしい。

性差の垣根をポストモダンに飛び越え、常にファッションやカルチャーへの愛情と強い想いを持つラフとミウッチャの情熱が伝わってくるコレクションです。

今期のトレンドとなったスクエアショルダーのビッグシルエットのトップスをウエストインしてくびれを作ってるスタイリングもとても新鮮でした。

 

 

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ETRO

 

 

昨年より、代々一族が務めていたデザイナーの地位に初めて外部から抜擢されたマルコ・デ・ヴィンチェンツォによる新生ETROも好調です。

時代の移り変わりと共に、少し古臭く感じられることもあったブランドに新鮮な息吹がかかりました。

最近のモード界は全体的に服作りが若々しい傾向にある中で、ETROは大人な男性でもサラリと着こなせられそうな提案をしているところにも新デザイナーがETROの伝統を大切にしながら服作りをしているのだなと思わされて感心いたします。

 

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VALENTINO

 

 

やはりピエールパオロ・ピッチョーリの服作りは美しいです。

もう二度と変なVLTのロゴは使わないで欲しい。

そんなものがない方が、あなたの作る服の美しさが際立つから。

色使いやシルエットも絶妙。

バレンティノレッド一色でのスタイリングも素晴らしいです。

 

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JW ANDERSON

 

 

この人は出てきた時からずっとヘンテコな服作りをしています。

モードの世界において、ヘンテコなことをしてトップブランドであり続けられることがどれだけ難しいことか。

 

ヘアスタイルにおいても少し奇抜なことをすれば、大体の場合においてごく一部の人にしか共感されないものができあがってしまいます。

エッジを効かせて、且つ洗練させる、ということはとても技術も感性も必要なことなんです。

 

JW アンダーソンはそういう服作りをやり続けて、それが高く評価されているからLOEWEのヘッドデザイナーも長年続けられているんだと思います。

僕には彼のシグネチャーの服はとても着れませんが、それでも素晴らしいデザイナーだと思っています。

 

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という感じのミラノコレクション雑感でした。

今日お客様から、僕の書くブログを毎回楽しみにしているのに最近更新頻度が少なくて寂しいと言われました笑

 

いや、大体ほぼ毎回世間批判的なこと書いてるのに、これ以上更新頻度高くなれば益々思想ヤバイ系の美容室と思われてしまいます笑

 

でも、当店のお客様からはありがたいことにブログを楽しみにしているというお声をいただくこともあるので、これからも更新頻度上げられるように頑張ります!

 

みなさま、いつもありがとうございます!