gap PRESS MEN vol.73

2023.09.08.

Posted on 09.08.23

gap PRESS の最新号が届きました!

 

 

表紙はファレル・ウィリアムスによるルイ・ヴィトンのデビューコレクション。

会場となったのは、セーヌ川に架かるパリで最も古い橋,ポンヌフ。

ポンヌフ橋と言えば、ロベール・ブレッソンの『白夜』、レオス・カラックスによる『ポンヌフの恋人』が有名です。

どちらも素晴らしい作品でした。

特にブレッソンの『白夜』は、僕のオールタイム映画ベスト3に入ってる作品です。

ですが、ファレルのヴィトンに関してはフル無視を決め込んでますので、悪しからず。

 

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DRIES VAN NOTTEN

 

今季のテーマは『崩されたエレガンス』

今シーズンのメンズコレクションでは、性別の垣根がないようなコレクションを発表するブランドが多かったです。

それらを見て感じたのは、メンズでもフェミニンな印象の服作りが多いということ。

このドリスのコレクションも中性的ですが、ドリスはフェミニンではなくマスキュリンに仕上げています。

そこがドリスらしくて、やはり良いなと思いました。

 

 

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DIOR

 

 

先ほど言ったメンズ服でもフェミニンの火付け役筆頭が、キム・ジョーンズによるDIORです。

メンズにフェミニンを取り入れてるブランドの多くはK-POPのアーティストが似合いそうな感じのスタイリングが多い中で、キムの提案するフェミニンはその一段上をいっています。

新時代的なアプローチでとても新鮮なスタイリング。

キムは今もなお進化を続けています。

 

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SAINT LAURENT

 

 

トーキングヘッズのデヴィッド・バーンが『Stop Making Sense』で可笑しいほどビッグシルエットのジャケットで登場したのが1984年。

今季、アンソニー・ヴァカレロが提案したビッグジャケットも時代を越えアップデートされたものでした。

こうしてカルチャーは、ファッションの世界でも形を変え、進化して語り継がれていきます。

今の若い人達はあまりルーツを追わないのかも知れませんが。

メンズファッションを深いところで理解するには、音楽や当時の時代背景などにも目を向けてみてください。

 

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という感じのパリコレ雑感でした。

本誌はお店に置いていますので、ご興味のある方はご来店時にぜひご覧くださいませ!