Posted on 12.04.22

gap PRESSの最新号は、2023 S/S ミラノ,NYコレクション特集号です。

 

 

表紙はトム・フォードのコレクションのものです。

この全盛期の西城秀樹ばりのギラギラ感。

日本国内のブランドやお店も、The LowやJil Sanderのパクリみたいなことばかりやるんじゃなくて、もっとそれぞれに個性を出してほしいです。(その結果潰れても僕は責任取れませんが)

 

 

gapとかもSNS全盛のこのご時世において本当によく頑張ってる雑誌だと思います。

僕も流石にgap COLLECTIONを毎号買うだけの財力や本棚の余裕はありませんが、gap PRESSはいつも楽しみに購入しています。

そしてお客様用の雑誌としてもgap PRESSがあるかないかでは大きく変わってきます。

同様になくては困る雑誌として、STREETの復活も待ち望んでいます。

 

 

こうやってトレンドの傾向も纏めてくれていますので、ファッションに詳しくなりたい方は、ちゃんとお金出して買いましょう。

 

ということで、ブランドをいくつかピックアップしてご紹介いたします。

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GUCCI

 

先日、ミケーレ退任に関して少し思いを書かせてもらいましたが、結果的にこれがGUCCIにおけるミケーレ最後のコレクションとなってしまいました。

コレクションのテーマは「Twinsburg」

ミケーレ自身の母親が双子であることが着想源らしいです。

モデルは全て双子のモデルが起用されています。

お互いに手を取り合いランウェイを闊歩するモデル達。

叙情的であり、アイコニックでもあり、ダイバーシティでもある、文句なく素晴らしいコレクション。

この才能の何が不満だと言うのでしょう?

ミケーレには、次の舞台でも存分にその才能を発揮してほしいなと思います。

 

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PRADA

 

 

こちらは先日シグネチャーブランドの終了を発表したラフ・シモンズがディレクションするPRADAのコレクション。

ラフ・シモンズ終了は残念ですが、ラフのデザインがPRADAで見れて、本人がメゾンの仕事に満足しているなら、それで良いのではないかと思います。

 

メゾンに雇われながら自身のシグネチャーブランドも手掛けるデザイナーはラフ以外にもいますが、デザイナーにとって自分のやりたいことが好きにできるのがシグネチャーブランドです。

自身が経営にも関わるので赤字が出たらアジャパーですが、市場規模を広げ過ぎなければクリエイティヴ性は自由自在です。

 

逆にラグジュアリーメゾンでデザイナーをする最大のメリットは、潤沢な予算をバックに最高級の素材を選び使用することができ、そして何よりメゾンが持つ最高峰のクチュリエ達が自身のデザインした洋服を仕立ててくれるということです。

 

シグネチャーブランドでは、資金力や職人の技術力はどうしてもラグジュアリーメゾンに劣りますが、その分クリエイティヴ面では自由。逆にラグジュアリーメゾンでは、ある程度そのブランドの意向に沿う必要がありますが、メゾンの資金力や技術力は高く、更に結果を残せばクリエイションの自由度を上げることもできます。

 

今回のラフの場合は、今のPRADAで与えられている自由度や裁量権に満足しているから、シグネチャーの終了に踏み切れたという見方もできます。

それくらいラフとミウッチャの関係性は、現状良好なものに見えます。

 

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最後はN.Y.から

PETER DOのコレクション

 

今回のコレクションで初のメンズウェアを発表しました。

ファーストルックを飾ったのは、K-POPのNCTというグループのJENOという人らしいです。

30万人以上のフォロワーがいる大人気スターらしいです。

知らんけど!

こんなところにまでK-POP旋風が来てるのですね。

韓国人はスタイルが良いので、知らないと全然アイドルだと気付かないです。

(そんな言い訳をする奴を世間ではオッサンと呼ぶ)

PETER DOは元々メンズからの支持も高かったブランドなので、今回のメンズウェアの発表を待ち望んでいたファンも多いのではないかと思います。

ファーストルックに起用するモデルが、エリアス・ベンダー・ロネンフェルトとかなら、僕も購買意欲が湧いたかも知れません。

 

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という感じのコレクション雑感でした。

本誌はお店に置いていますので、ご興味のある方は待ち時間などにぜひご覧くださいませ!