PLETHORA Magazine #3
2015.11.06.
Posted on 11.06.15
コペンハーゲン発のもはや芸術の域に達している雑誌『PLETHORA Magazine』の第3号を入荷しました!
表紙もスペクタル感が半端なく素晴らしいですが、カバーの色味もとても美しいです。
今号のテーマは、『Roots & Rhizome』
Roots(ルーツ)は、音楽とかでも「ルーツを辿る」みたいに使うので、何か新しいものが産み出される原点のようなイメージがありますが、本来は、根があり幹があり、そこから枝葉が派生するという“樹”全体のような構造を意味します。
ではRhizome(リゾーム)とは何かというと地下茎のことを指します。
地面に根を張る茎は、それぞれが四方八方バラバラに成長し、どこにも繋がらずに独立しています。
この二つが何を示しているのかと言うと、系統図などに代表されるルーツ的な思考というのはこれまで自分たち人間が自然と身につけてきた考え方で、リゾーム型の思考というのは、あらゆる情報が今も溢れ続けている中で、その中から引っこ抜いてきたものを自分の持ってるものとくっつけたりして更に複雑に絡み合ったような、まさに今の時代を表しています。
今からこの雑誌に関して山ほど書こうと思っていますが、もう既にひとつ勉強になりましたね。
このお礼は、いつものカットやカラーのメニューに加えてほんの気持ち程度普段はしないトリートメントやヘッドスパをしてくださるだけでいいのですよ。
もしくはシャンプー買って帰ったり…
という姑息な話しは止めて、本題に戻ります。
この雑誌の最後のページに、リゾームをイメージした作品が掲載されています。
うん、思ってたのと全然違う…
でも深いですね。
これが美術館に展示してあったら、僕なら周りに誰も見ていなかったら1分くらいで通過しますが、誰かいてる場合は通ぶって30分は粘りたいところですね。
という冗談は抜きにしても素晴らしい作品だと思います。
話を戻してもう一度ド迫力の表紙です。
この写真は、アメリカ人のフォトグラファー, ベス・ムーンによって撮影された写真です。
彼女は、20年以上もの間、世界最古の樹々を撮影し続けてきたカメラマンです。
他にも世界中の素晴らしい樹々たちの写真が本誌の中に収められています。
アメイジング…
もう一度だけ言います。
アメイジング……
下の写真は、僕は全然知らなかったですが、ヨーロッパ諸国で何世紀も昔から伝わる祭り「WILDER MANN (ワイルドマン)」(ワイルダーちゃうんかい!)
彼らは、動物の毛皮や植物でできた装束、鈴や骨で仮装するらしいです。
なんも知らずに旅行中に遭遇したらビビり倒しますね。
なんか最後のは勝てるとは言わないですが、一目散に逃げ出す前に一瞬「いけるかも」と思ってしまう可能性があります。
あと、ハロウィンの時にアメ村でも見かけたような気がします。
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これは、イェール大学の図書館で発見されたヴォルニッチ手稿と呼ばれるパーチメント(羊皮紙)コレクションです。
暗号作成法の歴史と暗号科学界の歴史において最もミステリアスな原稿であるとされています。
ここに記された暗号や文字は、未だに解明されていません。
その起源や描かれている膨大な植物に関しても、だれ一人知る者はいません。
マスター・キートンもビックリ…
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サブコンシャス
これは、地球の80%が水でできているというのに、科学の想像力がいつも宇宙や空に向けられているのは不可解だと考えた科学者たちが、世界の深さを探求するという危険を冒してもロマンを求めた物語の軌跡です。
こんな様子で今から潜水に挑戦しようとしている息子を見送りにきた両親は、寸前まで「やっぱりやめとき」とか言って止めたのではないでしょうか?
そして、その隣で「頑張れよ!」と励ましていた同僚や友人たちの口元は笑いを堪えるのに必死ではなかったのでしょうか。
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最後にご紹介するのが『Rugy Got Soul』
2トーンムーブメントとスカという異なる2つのカルチャーがイギリス中を席巻した時代の象徴「ルードボーイ」
そのムーブメントを牽引したザ・セレクターのポーリーン・ブラックと、スペシャルズのジョン・ブラッドベリーによるインタビューが掲載されています。
ちなみに、僕はスペシャルズ派です。
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他にも素晴らしい作品がいろいろ掲載されておりまして、日本からは草間彌生先生の名作も載っています。
お店に展示しておりますので、ご興味のある方はぜひご覧になってみてください。