VOGUE ITALIA n.786
2016.02.24.
Posted on 02.24.16
イタリアン・ヴォーグの最新号が届きました!
今回のテーマは『Laugh』
フォトグラファーはMario Testinoです。
ご存知の方も多いかと思いますが、モードの世界では基本的にモデルは笑いません。
(ちなみにラフ・シモンズも名前に「ラフ」とついてるのに全然笑いません。綴りが“Raf”なのでそれとは全然関係ないのかも知れません)
パリ・コレクションなんかにしてみても、かっこいいエレクトロニック・ミュージックなんかが流れる中、モデルはそんな音楽のリズムなど無視して無表情でひたすらウォーキングします。なぜならそれがシックでモードだからです。モデルはあくまで洋服を引き立たせる為の道具に徹するべきなのです。
間違っても某東京ガールズコレクションとかみたいに、センスの悪いクラブで流れそうなイケイケの音楽がガンガンに流れる中で、「ホラ、有名な私ですよ」とばかりに笑顔で手を振りながら我が物顔でステージを闊歩し、観客からキャーキャー言われるなんてなことは、世界基準で言ってしまうと悪趣味なこと極まりないわけであります。
(そっち系の関係者の方でもしこのブログを見てしまった方はスミマセン。より大衆的で商業的なファッションビジネスも(特に日本では)必要なのも理解しています。)
それを踏まえて、あえてLaugh(笑顔)というテーマに挑んで「さすが」と思わさないといけないわけですから、イタリアンヴォーグにとっても、いつものようにクールな表情でカッコイイ写真を撮るよりもハードルが高くなる筈です。
今、モード界では“グランパ”と呼ばれる、悪趣味なファッションをギリギリのバランスでハイセンスに着こなすトレンドが流行してますが、今回のイタリアンヴォーグの『Laugh』もそういった流れと関連させてるのでしょうか?
それでは、本誌の一部をどうぞご覧ください。
おっと、いくらイタリアンヴォーグとはいえ、子供の笑顔を出すのは反則です。
でも、それ以外のポートフォリオも笑顔でいてセンス抜群です。
V:oltaのスタイル写真も笑顔のモデルがひとつも無いので、今度これを見習ってやってみようと思います。
(そして、その写真は多分お蔵入りになると思います)
ご興味のある方は、ご来店時にぜひご覧ください!