VOGUE ITALIA N.829
2019.09.15.
Posted on 09.15.19
イタリアンヴォーグの最新号が届きました!
今号のテーマは『Words Matter』ということで、表紙にソーイングの縫い目のように這っている文字はさぞイタリアンヴォーグらしい知的でユーモアに溢れたものに違いないと気になって翻訳してみましたが、めちゃくちゃメルヘンなポエムでした。
ただ、その文章には「フェミニズム」の精神がファッションを連想させつつも力強く書かれていました。
読んでで途中までは、「やい、イタリアンヴォーグ!お前はロリータ系ファッション誌だったのか!?」と文句のひとつでも言ってやろうかと思ってましたが、それくらい常に斜に構えたスタンスの僕でも全文を読んで解釈した後に「なるほど」とその溜飲を下げるくらいに素晴らしいセンテンスでした。
書かれている内容が気になる方は、ぜひ表紙を実際に手にとってご覧になってみて下さい!
中のポートフォリオも少しご紹介いたします。
それぞれのポートフォリオにはテーマとなる言葉が添えられています。
それを踏まえて見るとそれぞれの写真がより一層楽めると思います。
他では、掲載されていたDolce&Gabbanaの洋服がとてもいいなと思いました。
日本で今ドルガバって聞いたら、派手好きでお金は持ってるけどちょっとファッションのトレンドからは遅れてそうなチョイ悪男が着てるイメージだけ持っててあまりコレクションをチェックしていないという人が大半を占めると思いますが、(人間性はさておき)ドメニコ・ドルチェとステファノ・ガッバーナのクリエイションはずっと素晴らしいものを生み出し続けています。
上記のような、昔ドルガバとかDSQUARED2とか着てたような人は、今GUCCIやBALENCIAGA買ってるんだと思います。
もちろん、オシャレな人でそれらのブランドを今買ってる人もたくさんいると思いますが、男女問わずそういう人達が選んでるアイテムは一般的にも認知度が高いようなミーハーなものではないと思います。
パッと見ただけで「モテたいのだろうな」と一瞬でわかるようなファッションはダサいです。
逆に、今の時代に上の写真のようなドルガバの洋服をサラリと着てたらメチャクチャお洒落だと思いますが、ここ日本では、ファッションに高いお金をかけてる人でもそういう感覚で服を選んでる人は残念ながらあまり多くはいないのではないでしょうか?
本当のモードは常に共感の一歩先に存在しています。
いつもこんな風にストレートに思ってることを書くから、ただでさえ少ない友達を更に減らすことになったり、V:oltaに興味を持ってくださっててこれからのご来店を考えてる方のハードルを更に上げることになってしまってるのかも知れないですが、ヘアデザインに対する考え方もファッションと深く関連してて、それだけ一般的なものとは違いを作り出せるのだとご理解いただけると幸いです。
本誌はお店に置いてますので、ご興味のある方はご来店時にぜひご覧ください!