~ Buffalo ’66 ~

2009.06.10.

Posted on 06.10.09

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1998年 アメリカ

【監督・脚本・音楽・主演】 ヴィンセント・ギャロ

~STORY~

5年の刑期を終え、刑務所から釈放されたビリー(ギャロ)は、実家に戻ろうと両親に電話で「政府の仕事で遠くまで行っていた」「女房を連れて帰ってくる」と嘘を並べてしまう。

女房どころかガールフレンドもいないビリーは、ダンス教室でレッスン中だった少女レイラ(リッチ)を拉致し、自分の妻のふりをするよう強要する。最初は反抗していたレイラも、ビリーの孤独さを理解し、次第に愛情を抱くようになる。

しかしビリーにはある目的があった。

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なんと言ってもヴィンセント・ギャロ。名前の語呂からしてカリスマ性を感じさせる。

監督・脚本・音楽・主演の4役をこなしたこの作品には、ギャロ独特の色彩感覚やカメラワークが何ともオシャレでかっこいい。

ヴィンセント・ギャロははっきり言ってコワモテだと思う。目つきなんかはかなりイカつい。刑務所から出所して、いきなり女の子を拉致して、なんだコイツと思わせるが、誘拐犯なのになぜかスキだらけで、ちょっと間抜けな雰囲気が、ギャロ扮するビリーの内面の人柄を感じさせる。

この映画のBGMにはイエスというバンドの曲が2曲使われてるが、ギャロは大のイエス・フリークとして知られており、ある日インタビューでこう語っている。

「私の人生で最高の日は、イエスのベーシストのクリス・スクワイアに食事に招かれた時だ。2番目に最高だったのは、イエスのヴォーカリストのジョン・アンダーソンに会った時だった」