Posted on 08.13.21

先日の休みは、朝から映画を観てきました。

現役首相を描いたドキュメンタリー映画『パンケーキを毒見する』

 

 

 

「パンケーキが好きな総理」というキャッチフレーズだけで政治音痴の若者達の支持率さえ底上げしてしまっている今の時代。

 

次々と明るみになる“政治と金”の問題やコロナ対応で現政権の頼りなさが浮き彫りになった今だからこそ、国民一人一人がしっかりと政治に関心を持ち、「そこで何が行われているのか」を注視する必要があります。

 

本作は、基本的には現政権の問題点をわかりやすく指摘している内容なので、政権批判であるとの見方もできますが、内容はこれまで実際に現政権(菅官房長官時代の安倍政権を含む)が行なってきた政権の“隠しておきたい真実”を浮き彫りにしただけの内容です。

だから与党(自民党)を批判した左向きの映画とも少し違います。

本作には自民党の石破さんも出演して、問題点を語っています。

安倍政権以前は、自民党の中でも意見を言い合える関係性がまだありましたが、現政権は自民党の中でも異論を唱えることも許されないほどの権力を持つほどになっているらしいです。

 

他にも政治経済評論家の古賀 茂明さん、元事務次官の前川喜平さんなども出演していましたが、古賀さんは報道ステーションのコメンテーターを務めていた時、安倍政権に批判的なコメントを繰り返していたことで政権側から番組に圧力がかかりコメンテーターを降板させられ、前川さんは加計学園の問題で証拠となる内部文書の存在を菅官房長官が「怪文書だ」と言い逃れを図る中、実際に官邸の意向で動いていた張本人として文書が本物だと告発した結果、自身の出会い系バー通いを新聞社にリークされました。

 

日本では先日、小山田圭吾氏の過去のいじめ問題が浮き彫りになり、世間から社会的制裁を受けましたが、政治の世界では悪事を正そう、告発しようと行動する人が政権から酷い“いじめ”に合うというあまりにも無慈悲な現実がそこにはあります。

“見せしめ”を作ることで、まだ正義感を持っている人達も、良くないと思うことに対してなかなか意見を言う勇気が出せなくなっていきます。

 

政府に今のようなやりたい放題をさせているのは、他ならぬ自分たち国民です。

(もっと言うと選挙に行かない人達です。)

 

一人でも多くの人が選挙に行って投票率が上がれば、政権がひっくり返る可能性が高くなります。

ここで大事なのは、別にひっくり返らなくても、高い投票率で浮動票が増えることで国民の政治への関心度の高さを示していれば、政権に「気を抜いてると選挙で入れ替わる」と常に危機感を持たせることができるようになることです。

 

今の政治もあまり関心を持ってない人には、とても複雑に感じると思います。

それは政権の常套手段で、複雑性をもたらすことで、普段から政治に関心のない人達により興味を持たれにくくしているのです。

国民(特に一般庶民)が無関心であってくれ続けた方が、今の政権には都合が良いのです。

 

美容師の人達の中にも、選挙に行かないという人も多くいると思います。

有名な美容師の人がなんかの賞をもらった時のインタビューで「美容師の地位向上」を掲げてるのを見たことがありますが、美容師全体の世間のイメージを変えていくには、ちゃんと投票に行ったりすることの方が大切だと思います。

 

ちょっと長くなってしまいましたが、僕にはデヴィッド・バーンみたいなことはできないので、こういう形で僅かな人にでも呼びかけたい気持ちです。

(欲を言えば、本作にもバーンまでは無理だとしても、もう少しセンスの良い伝え方をしてほしかったなと思います。)

 

投票に行こう!