ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞しました。

234

 

 

ディランのこの賞の受賞に世界では賛否の声があるらしいです。

 

自分も父と今年ボブ・ディランの来日公演を観に行ったファンの一人ですが、おそらくはディランが受賞に相応しいと思っている人はボブ・ディランがこの賞を受賞するのに“ミュージシャン”と紹介されることに多少の違和感を憶えるのではないかと思います。

 

もちろん、ディランは歌詞を書き歌を歌ってるのですから“ミュージシャン”という職業に該当すると思うのですが、根っからのディランのファンは「ライク・ア・ローリング・ストーン」みたいに曲がカッコイイと感じているだけではなく、彼の思いの詰まった詩に心を動かされてるのだと思います。ディランはそれを歌に載せるという手法で世界に届けているというに過ぎない。

そしてそれは、自分なんかよりディランと共に時代を生きてきた世代の人たちの心により深く刻まれているのだと思います。ボブ・ディランの音楽はそういうものなのです。

 

曲の歌詞の意味を全部調べてその人の意図を把握したくなるようなアーティストが今の世の中にどれ程いるでしょうか?

 

僕は高校生の時からRadioheadが好きで、その頃はトム・ヨークの歌う歌詞の意図を夢中になって調べていましたが、それでもディランが歌ってきたことほどに多くの人の生き方に影響を与えるものではなかったと思います。

 

今、ノーベル文学賞を受賞する程に相応しい歌手は個人的にはボブ・ディランの他いないと思います。

ディランには、文学賞よりも平和賞の方が相応しいのではないかという声もあるみたいですが、平和賞ならディランにとってありがた迷惑になりそうですし、平和賞でアーティストが受賞するならジョン・レノンの方がしっくりきます。

 

 

「The Times They Are a-Changin’」(時代は変る)

 

 

ボブ・ディランのアルバムのタイトルでもありますが、今回のディランの文学賞受賞というのが、時代が良い方向に進んだからのものなのか、また悪い方向へ向かいだしたからなのか…

 

その答えはディランなら知っているのかも知れません。

 

 

最後のほうは、やりすぎ都市伝説みたいになってしまいましたが、僕は素直にディランの受賞を嬉しく思います。

そして昨日は、久々にディランを聴きました。

ディランが受賞した年にディランを観れてよかった。

 

信じるか信じないかはあなた次第です!