Fire Meet Gasoline

2019.07.30.

Posted on 07.30.19

梅雨も明けて、いよいよ本格的に暑い夏がやってきましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

 

先日、Fuji Rockが開催されましたが、去年くらいからフジロックはYoutubeを通じてライブ配信をしてくれてて、僕のような行きたいけど仕事等の事情で現地では楽しめないという人達にマザー・テレサのような尊い施しを与えてくれてることを、この場を通じて心より感謝の気持ちを表したいです。関係者の方、もしこのブログを見てられましたら、どうぞよろしく上層部にお伝えいただいて、来年はぜひコーチェラと同じ3チャンネルで、と。今年で言うとトム・ヨークとかケミカルといった配信対象外の大物も来年はぜひ取りこぼしなく、と。“Name Your Price”の募金制でも子供のおこずかい程度なら喜んで払います、と。ぜひお伝えいただければ幸いです。

 

そんなありがたいライブ配信も、さらにありがたいことに3日間共にお店が忙しかったことで、リアルタイムでは営業後にトリのアーティストの途中からくらいしか見れなかったのですが(スタッフが忙しなく動き回るバックヤードのパソコンからはFujiライブ配信の音が無機質に流れ続ける)、その少ない視聴の中でも一番印象に残ったのが、2日目のラストに登場したSiaです。

 

彼女の曲はもちろん知ってて、今回の配信も楽しみにしてたアーティストの一人です。

Siaは素晴らしい歌声と歌唱力の持ち主で、ライブに見入ってたのですが、ある曲で別の感情が入ってきました。

その曲は、“Fire Meet Gasoline”というタイトルです。

この曲自体は、燃え上がる恋愛の感情を「ガソリンに火がつく」という燃焼反応に例えて歌ったロマンチックな歌なのですが、僕の頭の中にはその曲が始まった瞬間にタイトルを思い出し、先日の京都アニメーション放火殺人事件を連想してしまいました。

Siaの美しい歌声と、それに合わせて踊る“激しく燃える炎の化身”のようなダンサーの踊りに、あの痛ましい事件の被害者になられた方々の当時の恐怖や苦しみが表れてる気がして、胸が締め付けられました。

Siaの歌声は、事件の被害者になられた方々の為に、心を込めて歌ってるようにも思えました。

その映像と歌声に、様々な感情が湧き上がりました。

 

事件で、無念にも犠牲になられた方々には、心からご冥福をお祈りいたします。

今も必死に治療なさってる方々、被害に遭われた方々のご家族にも、心からのお見舞いを申し上げます。

 

犯人は本当に酷いことをしたと思います。

動機の真相は何にせよ、こんなことは決して許されることではありません。

 

関西では、少し前にも警官が刃物で襲われた事件があったばかりです。

凶悪な事件を起こす犯人の犯行を未然に防ぐことは困難だと思いますが、最近は物騒なことを起こす人が増えたように感じます。

 

人だけじゃなく、日本も韓国との関係が悪化したり、そういうピリピリとした関係が世界中で広がってるようにも感じます。

日本と韓国との関係にしても、韓国側も卑怯なことをしてるのだと思いますが、個人的にはどちらの国にも大なり小なり改めないといけないところがあるのではないかと思います。

謙虚さを持つことやお互いを敬うことができるのは、人間の持つ素晴らしいところです。

 

日頃から仲が悪かったり相手に対して嫌悪感を抱いていれば、ちょっとした勘違いから取り返しのつかない事件を起こしてしまうこともあります。

逆に、日頃から相手に対して好意的に接していれば、基本的には相手も次第に好意的に受け止めてくれるようになっていくものだと思います。

そういう関係を普段から築いていれば、何か思い違いのような出来事が起こっても、すぐに手を上げるのではなく、まず冷静になって相手方の真意を確かめることをすると思います。

皆がそういう風に相手を思いやって生活している世の中を本当の「平和」と呼ぶのではないでしょうか?

 

国と国とでは色々と難しい事情があったとしても、せめて人と人においては人種や置かれた環境を越えて、謙虚な気持ちで接し会えるような姿勢の人が増えていけば、もっと世の中は平和に近づくと思います。

 

それでも防げない事件も残念ながらあると思いますが、犯行に及ぶ犯人も生まれつきの悪人はほとんどいないと思います。

 

ちなみに配信でライブ全体として最も良かったのは、個人的にThe Cureでした。

今回のメンツで大阪で単独があるなら一番観たいです。

最近のヨウジ新世代みたいな若者たちは、モテヘアにヨウジを合わせるのではなく、ヨウジ・ハイブリット・スタイルでいくなら、ヨウジの洋服にロバート・スミスみたいなメイクや髪型を合わせてほしいです。

James Blakeの配信が中止になったのは、唯一残念でしたが、フジロックがライブ配信してくれるようになって、今までラインナップを見てもマイ・エア・タイムスケジュールを考えるくらいでフェスとしては無縁に感じてたフジロックが毎年楽しみになりました!

 

来年のラインナップ&配信も俄然楽しみにしておりますので、フジロック関係者の皆様、これからもどうぞよろしくお願いいたします!

 

 

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Sia – Fire Meet Gasoline