今月の絵画

2026.02.18.

Posted on 02.18.26

いつも絵画を持ってきてくださるお客様が、また新しい作品を持ってきてくださいました。

 

 

まるで宇宙から地球を見たような壮大な青の背景に、白で描かれた飛行機とUFOが綺麗に浮きあがっています。

フレームも白で合わせているのが美しいです。

 

寒い冬がそろそろ終わりを迎え、春が近づいてくると何歳になってもワクワクします。

暖かくなったら何処かに行きたい、新しいことにチャレンジしたい、みたいな気持ちになってきます。

 

これを描かれたお客様も実際どこか旅行へ行きたいという気持ちになってこの作品を描かれたそうです。

そのワクワクした気持ちが、描かれたUFOに現れているように感じます。

 

こちらの作品は、真ん中に白で描かれた存在感のある飛行機もチャーミングに添えられたUFOも美しくて素敵ですが、個人的にはバックに広がる見るたびにその表情を変えそうな青や緑の色彩が本当に好きで素晴らしいと思います。

 

当店にご来店の際は、ぜひこちらの絵画も近くでご覧になってみてください。

ブゴニア

2026.02.18.

Posted on 02.18.26

先日のお休みは、ヨラゴス・ランティモス監督の新作『ブゴニア』を観てきました。

 

 

こちらは、2003年の韓国映画「地球を守れ!」のリメイク作品。

 

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あらすじ

世界的に知られた製薬会社のカリスマ経営者ミシェルが、何者かに誘拐される。犯人は、ミシェルが地球を侵略する宇宙人だと固く信じる陰謀論者のテディと、彼を慕う従弟のドン。2人は彼女を自宅の地下室に監禁し、地球から手を引くよう要求してくる。ミシェルは彼らの馬鹿げた要望を一蹴し、なんとか言いくるめようとするが、互いに一歩も引かない駆け引きは二転三転する。やがてテディの隠された過去が明らかになることで、荒唐無稽な誘拐劇は予想外の方向へと転じていく。

 

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ランティモスの作品は皆勤賞をもらえるくらい映画館に観に行っている僕ですが、本作は良い意味でも悪い意味でもランティモス作品にしては観やすい作品でした。

 

相変わらずクセの強さはありますが、映画好きの心も商業的成功も両方掴んでいるポール・トーマス・アンダーソンやクリストファー・ノーランみたいなポジションを狙っているのかなと少し感じました。

そういうことのできる監督の作品は大概面白いし本作も実際とても面白かったですが、2回に1回はもっとヘンテコでジメジメした作品を作ってくれることも期待しています。

 

でも、エンタメ作品をこれだけクセ強で作って多くの客を呼べる監督も希少だと思うので、ぜひいつかクセ強映画でアカデミー作品賞獲ってほしいです。

 

ラストのスライド映像がとても面白かったので、あそこで3カットくらい爆笑できるやつも入れてほしかったと欲が出てしまいました。

あと、エマ・ストーンの変なダンスもまた見たかったです。

 

ご興味のある方は、ぜひ映画館へ足を運んでみてください!

 

autechre night

2026.02.06.

Posted on 02.06.26

昨日は仕事終わりに難波のYogibo META VALLEYへ向かい、イギリスのテクノユニット,autechreのライブを観に行ってきました。

 

 

オウテカは、僕がまだ淡路島に住んでて学生だった頃、タワレコのテクノコーナーにWARP RECORDを特集している試聴機があって、そこで聴いて「なんじゃこら」と衝撃を受けた記憶があります。

当時はインターネットもまだ普及していなかったし、情報も田舎では音楽雑誌を買って隅から隅まで読むくらいしか手段がなかったので、初めて聴いた時は都会に住んでいる人達はこんな訳のわからない音楽を聴いてお酒を飲んでタバコを燻らせている奴が一杯いるのかと考えるとゾッとしました。

とは思いつつ勉強がてらにオウテカのCDも買って帰って家で繰り返し聴いてると、どんどんハマっていくのだから不思議です。

それからは、オウテカが新作を出すたびには楽しみにチェックしていたのですが、ライブで観るのは今回が初めてだったので、とても楽しみにしていました。が、半分くらい不安な気持ちでもありました…

 

というのも、オウテカのライブはピッチブラックと言って、演奏中会場内は終始真っ暗になって撮影はもちろん禁止、スマホの画面を照らすライトすら極力控えさせられるという演出で、閉所&暗所恐怖症を持つ僕はめちゃくちゃ観たいけどめちゃくちゃ不安という心理状況だったので、絶対に入り口の近くの場所を確保しようと心に決めて会場へ向かいました。

 

そもそもオウテカが来るのに会場がYogibo META VALLEYでは、あまりにも小さいのではないか(大阪のほうが即刻ソールドアウトになってたし)と思っていましたが、会場に到着して中に入ると、案の定去年の大阪万博が10密だとすると100密くらいに感じるもの凄い密集スタンディング状態だったのですが、なんとか無事に(なんかあったらすぐに逃げ出せる)入口近くのスペースを確保できました。

 

オープニングアクトは、オウテカから直々に指名を受けたというKohei Matsunagaさんでしたが、こちらのパフォーマンスもとても良かったです。

 

そして、オウテカのパフォーマンス。

会場は、真っ暗になりオウテカ特有の音が響き渡ります。

真っ暗に不安のあった僕も、その音世界に没入することができました。

 

一度は観たいと思っていたアーティストをまた一組、観ることができて良かったです。

 

会場では当店のお客様にも何名か会えましたし、帰り際には去年インタビューをしていただいた際にもお世話になったBeatinkの宮部さんからお店に飾って宣伝してくださいと3枚のポスターをいただいて帰宅しました。

 

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今日の朝、早速お店に貼りました。

OPNとサンダーキャットのポスターは、お客様からいただいて家宝のひとつにさせていただいているルイス・ブニュエルの『皆殺しの天使』(余談ですが、ココ・シャネルも同名の異名がありました)のポスターの隣、すなわちカウンター後ろの目立つところに配置させていただきました。

 

 

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残りの1枚、wetlegのポスターは、ちょっと可愛い過ぎて、あまり音楽に詳しくないお客様からはこのポスターを目立つところに飾ってたらもしかしたら変な目で見られてしまう可能性も排除できなかったので、お客様からはかなり死角になりそうなところに貼らせていただきました。

宮部さん、ごめんなさい。

 

 

 

ウォーリーよりも探しにくいかも知れませんが、少し興味が沸いたお客様はご来店時にwetlegのポスターも僕にバレない範囲で探してみてください。

 

Beatinkさんは、韓流とアイドルに支配された現在の日本のカルチャーシーンの中でも、クールでカッティングエッジなアーティストのライブやイベント等を企画してくださってる貴重なオーガナイザーです。

世界の素晴らしいアーティストにこれからも大阪でライブを開催し続けてもらえる為にも、ご興味のある方はぜひ積極的にこれらのライブにも足を運んでください!

 

WWD vol.2454

2026.02.03.

Posted on 02.03.26

今週のWWDは、MEN’S COLLECTION 2026-2027 FALL/WINTER特集号です。

 

 

表紙には、実に37年間にわたって手掛けてきたヴェロニク・ニシャニアンのラストショーのものが掲載されています。

 

今のモード界はシーズンのトレンドが矢継ぎ早に変わり、右を見渡しても、左を見渡しても、デザイナーの交代劇が相次いでいます。

そんな中、トレンドに偏り過ぎず、洗練された大人男性のスタイルを長年に渡って提案し続けてきたエルメスとヴェロニク・ニシャニアンは本当に素晴らしかったと思います。

年末に買った有馬記念の馬券(マイネルエンペラーの三連単1着固定)が当たっていれば、このレザーコートを買ってヴェロニクへのリスペクトと感謝の儀を執り行おうと思っていたのに、とても残念です。

 

そして、エルメスはヴェロニクの後継デザイナーに新進気鋭のデザイナー,ウェールズ・ボナーに白羽の矢を立てました。

こういうカッティングエッジな人選をするところにも、エルメスの凄みを感じます。

ウェールズ・ボナーによる新生エルメスも本当に楽しみです。

 

本誌はお店に置いてますので、ご興味のある方は待ち時間にでもぜひご覧くださいませ!

 

デコーダー

2026.02.03.

Posted on 02.03.26

先日、仕事終わりで九条のシネヌーヴォへ向かい、1984年の西ドイツで作られた映画『デコーダー』を観てきました。

 

 

監督は、アーティストでもあるMUSCHA(ムシャ)。

 

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ノイズ・サンプリングによって大衆をコントロールしようとする青年を描き、音が人間に与える影響をテーマにした実験映画。

この頃、ノイエ・ドイチェ・ヴェレなどのインディペンデントなムーヴメントがヨーロッパで隆盛したり、西ドイツのカルチャーはとても格好良かったですし、個人的にも大好きなので、この『デコーダー』は映画館で上映してくれるこの機会にぜひ観たいと思っていました。

 

 

ヴィヴィッドと退廃性が混在した映像も良かったですし、終始垂れ流されているノイズ・ミュージックもとても心地良かったです。

 

ご興味のある方は、ぜひチェックしてみてください!

 

グッドワン

2026.01.27.

Posted on 01.27.26

昨日のお休みは、テアトル梅田でインディア・ドナルドソン監督の長編1作目となる映画『グッドワン』を観てきました。

 

 

多くの人が、大人と子どものあいだで揺れる10代を過ごしたのではないでしょうか。

もう子どもとは言えない、でも大人とも言い切れない。そんな宙ぶらりんな期間。

そうした10代の複雑さにカメラを向けたのが本作『グッドワン』です。

父親たちとのハイキングで、17歳の少女サムが「大人の未熟さ」を意識する姿を瑞々しく描き出した作品。

 

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エンドロールが流れている間、また一人素晴らしい才能を持った監督が映画界に現れたことを心から嬉しく感じていました。

長編1作目にして傑作だと思います。

彼女がよく比較されているケリー・ライカート監督の作品に『オールド・ジョイ』という、こちらも傑作があるのですが、本作はポスト・オールドジョイ的作品でもありますが、主に描かれているのが17才の娘の複雑な心情であるところは前者とは異なる描写です。

 

作中では、積み石が何度か映し出されましたが、触れるだけでも崩れてしまいそうな積み石を主人公サムとなぞらえていたりとか、表現も上手いなと感じるシーンもたくさんありました。

色遣いやカメラワークも素晴らしかったです。

 

普段からの映画好きはもちろんのこと、ファッションや音楽などのカルチャー好きの方にもおすすめできる作品だと思います。

若い世代の方にも、このような作品をぜひ観ていただきたいです。

 

 

 

パンフレットも洒落てます。

 

ご興味のある方は、ぜひ映画館へ足を運んでみてください!

bar italia night

2026.01.23.

Posted on 01.23.26

昨日は仕事終えてから梅田のシャングリラに向かい、サウスロンドンのバンド,bar italiaのライブを観てきました。

 

 

bar italiaは、2020年にbandcampで発表された楽曲を聴いて以来、個人的にはアップカミングなバンドの中では一番観たいと思っていたアーティストでした。

 

 

このものの1分で描き下ろしたような、ドットの粗いアートワークも最高でした。

 

その後、Matadorへ移籍して発表された『Tracey Denim』あたりまでは本当に好みだったのですが、去年発表された最新作『Some Like It Hot』は音楽的には僕が好きだった世界観からは少し離れたような感じがして、アートワークに関しては最も好みじゃない感じだったので、アルバムの発売日より前にいち早く来日チケットを買ってしまっていた僕としてはちょっと複雑な気持ちでした。

 

でも、せっかく買ってあるし、まあ観ておこうくらいの気持ちでシャングリラに向かったのですが、ライブを観るとやっぱりとても良かったです!

 

 

シャングリラのムードある内装と相まって、彩度を抑えたデヴィッド・リンチのような世界観にも思えました。

公演終わりに会場に流れたblurの“Song 2”まで含めて素晴らしいライブでした!

 

会場では、当日ライブ前にカラーしに来てくださったお客様とも会うことができました。

(写真とかはもちろん撮らないので、無いですけども)

 

 

まだ聴いたことがないという方は、ぜひbar italiaを聴いてみてください!

今月の絵画

2026.01.11.

Posted on 01.11.26

いつも絵画を持ってきてくださるお客様が、また新しい作品を持ってきてくださいました。

 

 

黄色のキャンバスに描かれた女性の素描がとても美しいです。

 

こちらの作品は、もともと黄色に塗ってあったキャンバスにスケッチを描いていたところ、思いの外上手く描けたので、色を入れずにこれで完成にしたとのことです。

確かに、描かれた女性の身体も彫刻のように立体的に見えます。

 

僕なんかは美容師のキャリアが30代に入っても、まだこのカットをこれで完成させていいのかどうかをよく迷っていたように思います。

でも、長い間自分の技術に向き合っていると自分のスタイルの長所となるところがなんとなく見えてくるんです。

それが見えだした時に、ようやくほんの少しですが、自分のカットに自信が持てるようになりました。

ほんとにほんの少しですけど…

 

今は、お客様のカットの終わりどきは自分ではハッキリと掴めます。

でも、「ここもうちょっと短く」みたいな要望があれば、たとえ僕がドヤ感出してフィニッシュに向かっていたとしても、どうぞご遠慮なくおっしゃってくださいね。

 

またお店にご来店いただいた際は、こちらの作品もぜひご覧になってみてください!

MODE et MODE No.413

2026.01.08.

Posted on 01.08.26

長年購入していたgap PRESSの紙版の発売が休止することになってしまったとのことで、仕方がないので今後はMODE et MODEを購入することにしました。

 

 

gap PRESSの発売がなくなるのは本当に残念です。

これも時代ですね…

 

MODE et MODEは頑張ってほしいです。

最初に今季のトレンドがピックアップされています。

 

 

モードのコレクションは難しいという方でも、ここだけ押さえてれば日本でも1~2年後に巷で流行る可能性があるものを先取りできます。めちゃ俗っぽい表現ですけども。

 

中に掲載されているコレクションのものから、僕の素人味が存分に表に出てしまっているコメントと共にこちらでも少しご紹介させていただきます。

 

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CHANNEL

 

 

 

 

今の若い世代の人は知らないと思いますが、昔テレビでマジカル頭脳パワーとかいう頭脳の1/100000も使わないで観れるような大人気番組があったのですが、その大人気番組の中でも大人気コーナーに“マジカルバナナ”というみんなでアホみたいにリズムを刻みながら進めていく連想ゲーム(バナナと言ったらカリウムみたいな感じで)があって、そのリズムが今も僕の頭脳に深く擦り込まれて困っているという恐るべき後遺症に悩まされている次第であるのですが、もしそのゲームの中で「シャネルと言ったら?」で回ってきて回答するとしたら「ガブリエル」もしくは「カール(ラガーフェルド)」しか答えたくないくらい、シャネルのDNAにはこの二人の人物のものが深く刻まれています。

そして、今回シャネルのデザイナーに就任した(抜擢と言っていいくらいの起用)マチュー・プレイジーはシャネル第三の人物(第三のビールみたいには言うてないです)となり得る活躍ができるのか、シャネル顧客はもちろんモード界の関係者にとっても熱い期待が注がれています。

 

個人的な感想としては、シャネルに新時代の息吹を注ぐ素晴らしいコレクションだと思いますが、一方で創業者ガブリエル・シャネルからカール・ラガーフェルドへと受け継がれたシャネルのアイデンティティとはまた違ったアプローチだなと感じました。

前に進めるという意味ではとても高評価になると思いますし、ガブリエルの思想を受け継ぐという意味では少し残念にも感じるようなコレクションではないかと思います。

個人的には少しだけ残念な気持ちが勝っているかも知れないです、古い考えの人間なもので…

 

 

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DIOR

 

 

こちらも老舗の名門,LOEWEをモード界でも注目されるブランドへと導いた立役者,ジョナサン・アンダーソンが新しく就任した新生DIORのコレクション。

DIORも前任であったマリア・グラツィア・キウリとの相性抜群で、フェミニストでもあるマリアがファッション界の中核ブランドであるDIORにおいて女性の地位向上をクリエイションを訴えかけていたことも素晴らしかったので、やはり少し未練がましい気持ちもあるのですが…

でも、ジョナサンも素晴らしいデザイナーだなとDIORでのメンズ,ウィメンズのコレクションを見て改めて感じました。

マチュー・プレイジーも、ジョナサン・アンダーソンも、ともにまだまだ若く、これからのモード界を長く牽引していくような存在になるんだろうなと思います。

 

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MAISON MARGIELA

 

こちらもジョン・ガリアーノ退任後、新デザイナーにグレン・マーティスを迎えての初のプレタ・コレクション。

グレン・マーティスは、すでにOTB社傘下のブランド,ディーゼルのデザイナーでもありますが、同じく同社が擁するマルジェラのデザイナーにも掛け持ちで起用させました。どれほど彼の才能を評価し期待しているかが表れています。

そして、もともとインディペンデント気質の強いY/プロジェクト出身という背景もあり、個人的にはグレンのクリエイションはディーゼルよりマルジェラの方が向いているのではないかと思います。

 

創業者であるマルタン・マルジェラのカリスマ性やデザインに魅了されていたような古いマルジェラ・ファンはガリアーノ期で離れていった方も多くいたと思いますが、グレンにはそれらの一度離れたファンを呼び戻すくらいのマルタンのDNAを繋ぐようなクリエイション能力を発揮してほしいと応援しています。

 

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DRIES VAN NOTEN

 

クリエイションの感性においても一人の人物としても、玄人に愛される存在だった稀代のデザイナー,ドリス・ヴァン・ノッテン退任の後を引き継いだのは、卒業後から間のない2018年にドリス社に入社しドリスとともにウィメンズコレクションのデザインと開発に携わってきた愛弟子ジュリアン・クロスナーでした。

こういった内部人材を起用する姿勢をみても、ドリス・ヴァン・ノッテンというメゾンが、どれだけブランドのDNAを大切にしているかが表れています。

僕はドリスの大ファンだったので、ジュリアンのクリエイションには前任と比べてまだ若さを感じるところも少しあるのですが、それでもまだドリスがメゾンにいるかのようなコレクションを披露してくれるのはとても嬉しいですし、ジュリアンがデザインした服も買って応援したい気持ちになります。

ジュリアンがドリス本人と同じくらいの歳になるまで、ドリス・ヴァン・ノッテンのデザイナーの職を全うしてほしいなと願っています。

 

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という感じのコレクション雑感でした。

本誌はお店に置いていますので、ご興味のある方は待ち時間などにぜひご覧くださいませ!

みなさま、あけましておめでとうございます。

今年も張り切って毎月プレイリストを更新していこうと思っていますので、こちらもどうぞよろしくお願いいたします。

 

新年最初のアートワークは、めでたく白と円形多めです(?)。

 

 

 

そんな中、女の子の表情が秀逸だったTony Bontanaのアルバムを中心に添えました。

「今年もやったる」

まだとても若いであろうにそんな芯の強い精神性が感じられます。

 

僕も負けずに今年も頑張ります!

 

年度代表盤 2025

2025.12.23.

Posted on 12.23.25

今年も早いもので、一年を振り返る時期になりました。

何人くらいが見てくれているのかもわからないようなランキングですが、毎年発表しているので今年も一応発表させていただきます。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

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5th.

TLF Trio – Desire

 

ミニマルで彫刻的…

こういう落ち着いたムードの室内楽作品は、近年特に好んで聴くようになりました。

僕の場合、今から取り組んでもかなり絶望的だと思いますが、いつか何かの楽器を習いたいなという野望も持っています。

 

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4th.

Joanne Robertson – Blurrr

 

 

こんなに美しい音楽はなかなか無いです。

Joanne Robertsonのつぶやくような歌声とミニマルなギター。

無駄なものを削ぎ落とした彼女の美学がここにはあります。

 

 

 

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3rd.

Lust For Youth & Croatian Amor – All Worlds

 

今年の2月、コペンハーゲンのレーベル,Posh Isolationの終了が発表されました。

ここからリリースされるアーティストや作品は大好きだったので、このニュースを知った時は本当に残念でした。

レーベルは16年続きました。

僕が独立して美容室をオープンしたのと、ほぼ同じくらいの時期にスタートしたレーベルでした。

その頃から比べると、今はテクノロジーも人々の感覚も何もかも、全く違う時代になったなと感じます。

(本質的な部分は)ずっと変わらないで貫いた姿勢で継続していってほしい、というのはコアなファンであればあるほど願うものですが、今の時代はそんな甘い考えは許してもらえない時代なのかも知れません。

でも、多くの人から振り向いてもらえるようなものじゃなくとも、一部の人の心にはグサッと刺さるようなことをしているレーベルやお店って、やはり唯一無二な魅力を放っていると思うんです。

僕は、そういうものの方が魅力的に感じますし、応援したいです。

このアルバムは、Posh Isolationのラストを飾るに相応しい作品だと思います。

 

 

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2nd.

Elias Rønnenfelt – Speak Daggers

 

先ほどのPosh Isolationと繋がりますが、このElias Rønnenfelt率いるIceageが世界のインディシーンを震撼させた時、所属していたレーベルがPosh Isolationでした。

Posh Isolationが終わっても、そのDNAはこのエイリアスなどによって受け継がれていきます。

イケメンだし、もっと売れようと思えばいくらでも道はあったと思いますが、彼はずっと自分の信じた道を開拓し続けています。

ビッグスターやお金持ちになることよりも、自身の信念を大切にして生きる人だってたくさんいます。

その上でお金が稼げたら言うことないのでしょうが、これがなかなか難しいんですね。

でも、そんな不器用な生き方こそ、人間の一番の魅力だと思います。

 


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1st.

Big Thief – Double Infinity

 

Big Thiefとエイドリアン・レンカーの歌声は、近年悪化している世界情勢や世の中への不満に満ち溢れた世間の声など、目にしたり耳にするだけで疲れてしまいそうになる心に穏やかな安らぎの風を吹き込んでくれます。

歌声のないアンビエントやドローンも良いですが、ヴォーカルがある曲は直接的に感情に伝わりやすいです。

今の時代、ヴォーカルがAIの曲だって作られていますが、やはりその歌い手が発する歌詞や感情のこもった歌声には人でしか伝えられない魅力を感じます。

僕も美容師を通じて、お客様にそう感じていただけるような仕事がしたいです。

 

 

 

 

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ベスト5と少ないですが、今年はこんな感じのランキングでした。

来年もまた素晴らしい作品に出会えることを期待しています。

 

それでは、みなさま今年も最後まで頑張りましょう!

先日のお休みは、シネヌーヴォさんでソ連・パルチザンスク出身の映画監督,ヴィタリー・カネフスキーの特集から、『動くな、死ね、甦れ!』と『ひとりで生きる』を観てきました。

 

 

まずは『動くな、死ね、甦れ!』から。

 

『動くな、死ね、甦れ!』は、カネフスキー監督の自伝的作品とされています。

 

あらすじ

第2次世界大戦直後のソ連。強制収容所地帯となった極東の小さな炭鉱町スーチャンに暮らす12歳の少年ワレルカは、シングルマザーの母親に反発し、悪戯ばかり繰り返していた。同じ年の少女ガリーヤはいつもワレルカのことを気にかけており、彼が窮地に立たされると守護天使のように現れて助けてくれる。そんなある日、度を越した悪戯で機関車を転覆させてしまったワレルカは、逮捕を恐れてひとり町を飛び出す。

 

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映画史に刻まれる歴史的な名作だと思いました。

口から放たれる言葉ではなく、一見平然を装ったようなワレルカの顔の表情からは、内面に潜めた感情の塊のようなものが感じ取れました。

全てを観終えて、このタイトルの意味を改めて深く考えさせられました。

 

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続いて『ひとりで生きる』

 

 

こちらは『動くな、死ね、甦れ!』の続編。

 

あらすじ

15歳になったワレルカは、子ども時代に別れを告げようとしていた。大人たちの世界はますます悲劇的な様相を呈し、ワレルカにとっての心の拠り所は、2年前に死んだかつての恋人ガリーヤの妹・ワーリャと一緒にいる時間だけだった。やがてある事件が原因で学校を退学となったワレルカは、ワーリャの思いをよそに町を離れ、ひとりで生きることを選ぶ。一方、残されたワーリャは、返事の来ないワレルカへの手紙を書き続ける。

 

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こちらも凄まじかったです。

これほどまでに残酷な有り様を、なぜこれほどまでに美しく描けるのか…

 

本当は3作全て観たかったのですが、予定を合わせられず残念でした。

可能なら、この3部作でBlu-ray出してほしいです。

関係者のみなさま、どうかよろしくお願いいたします。

Posted on 12.17.25

昨日のお休みは、中之島美術館で開催されている『拡大するシュルレアリスム』展へ行ってきました。

 

 

シュルレアリスム(超現実主義)は、1924年にアンドレ・ブルトンが定義づけた動向で、「これまで無視されてきたような種々の連想における高次のリアリティと、夢の全能性への信頼に基づく」ものとされています。

 

副題にもあるように、展示されている視覚芸術作品は絵画やオブジェにはじまり、広告、ファッション、インテリアまで、幅広い構成でとても面白かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後の写真は、美容メーカー,パンテーンの広告です。

こんなアーティスティックなヘアケア系の広告は、これまで見たことがなかったです。

 

 

サルバドール・ダリ、マルセル・デュシャン、マックス・エルンスト、ルネ・マグリット、マン・レイなど、好きな芸術家の作品をたくさん堪能できました。

 

図録も買ってきたので、ご興味のある方は待ち時間などにぜひご覧くださいませ!

 

 

アートブック

2025.12.09.

Posted on 12.09.25

今月のpenはアートブック特集です。

 

 

昔、ドイツの出版社,シュタイデルのドキュメンタリー映画を観ましたが、カール・ラガーフェルドから直々に依頼されたシャネルのアートブックの完成発表会で壇上に上がったシュタイデル氏は、煌びやかに着飾ったゲスト達を前にしてこう熱くスピーチをしていました。

 

「本に顔を近づけて、インクの匂いを嗅いでみてほしい」

 

オシャレな紙面やシャネルについて触れるわけでもなく、ゲスト達はキョトンとした様子で不思議そうな面持ちで本に顔を近づけていました。

 

それを診てから、僕はアートブックを買うたびに掲載されている内容を見る前にまず紙面に顔を近づけて、本から放たれるインクの香りを嗅ぐことがルーティンとなりました。

 

皆さんもぜひ素敵な本やアートブックに出会った際は、まずその本から香るインクの香りを楽しんでみてください!

今月の絵画

2025.12.05.

Posted on 12.05.25

いつも絵画を持ってきてくださるお客様が、また新しい作品を持って来てくださいました。

 

 

今回のテーマはクリスマスだそうです。

とても素敵ですね。

 

真ん中に描かれたぬいぐるみが絶妙な存在感を醸し出しています。

クリスマスのワクワク感、特別感がありつつ、大人びた複雑性もあります。

どこかグスタフ・クリムトのようなジャポニズム性も感じます。

 

12月にピッタリの作品をありがとうございました!

 

みなさまご来店の際には、ぜひお近くでご覧になってみてください。